長崎サッカーマガジン「ViSta」

【天皇杯レポート】高知ユナイテッドSC紹介~横竹翔や犬塚友輔など元Jリーガーも所属~

■第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 1回戦
8月27日(土)長崎vs高知ユナイテッドSC(18:30KICK OFF/トラスタ)
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V・ファーレン長崎と天皇杯初戦で対戦する高知ユナイテッドSCについて取り上げます。

高知ユナイテッドSCは今年、「アイゴッソ高知」と「高知UトラスターFC」が統合して誕生したチームで、四国リーグ所属。四国で唯一Jリーグチームがない高知県から将来的なJリーグ参入を目指している。現在の四国リーグの順位は2位。統合に予想以上に時間を要したために、今季のチームは駆け足でリーグ戦に突入し、第2節で「多度津クラブ」と引き分け、第6節で四国リーグ優勝争いのライバルFC今治に敗れているが、シーズンが進む中で徐々にチーム力を上げてきた。天皇杯予選を兼ねた高知県選手権では、高知サッカー界最強チームとして14連覇中だった「高知大学サッカー部」を破り初優勝。天皇杯の出場権を得た。

監督は「京都パープルサンガ」(現 京都サンガF.C.)などで指揮を執った経験もある西村昭宏。4-3-3のシステムを多く採用するチームで、大分アカデミー所属時に、梅崎司(現浦和レッズ)が別格の存在と認めていたオンビョンフン、中盤底で守備の要役を務める元サンフレッチェ広島の横竹翔などを中心に、ジュビロ磐田やサガン鳥栖などでプレー経験のある犬塚友輔、昨季の四国リーグ得点王、金橋淳などが所属している。

もちろん、長崎とは初対戦。客観的に選手層、レベル共に長崎が圧倒はしているが、上位カテゴリー相手に「失いものはない」と挑んでくる相手ほどトーナメントで厄介なものはない。また、Jリーグチームのように映像資料などが豊富というわけではないので、未知な点があることも注意点で、特に高知が豊富なセットプレーのパターンを武器に攻めてきたときにそれは武器ともなる。警戒が必要だろう。

reported by 藤原裕久

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