長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】諫早市サッカー場のクラブハウス


諫早市なごみの里運動公園に隣接し、V・ファーレン長崎が優先的に使用できるトレーニング施設として整備された諫早市サッカー場。そのクラブハウスがほぼ完成している。同施設はV・ファーレン長崎のクラブハウスとして、諫早市から無償提供された敷地内に長崎県、諫早市、長崎県サッカー協会の補助金を受けた一般社団法人V.V.NAGASAKIスポーツクラブ(以下:(社)V.V.NSC)が建設したもの。完成後は(社)V.V.NSCが所有することになっている。


落ち着いた外観の立派な施設に胸は膨らむが、所有予定の(社)V.V.NSCが4月に行なわれた理事会で全理事が辞任、新たに就任した理事陣の内、1名が就任3日で理事を辞退。クラブハウス完成後に(社)V.V.NSCとトップチームがクラブハウス内に入り株式会社は入居しないこと、建設募金時にその説明が無かったこともあってサポーターからも疑問の声があがるなど、未だに運営面は不透明な点も多く先は見通せない。諫早市は土地の無償提供と共に諫早市サッカー場の管理を(社)V.V.NSCに業務委託する方針だが、V・ファーレン長崎の経営難に端を発した一連の騒動は、(社)V.V.NSCや他のスポーツ団体も巻き込んでクラブの将来が問われる事態へ発展しており、拙速な判断を下すことなく落ち着いた対応を期待したい。

reported by 藤原裕久

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