長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】山口対長崎観戦記

後半立ち上がり、コーナーキックからのFWファンマの2ゴールで勝負が決まった試合だったと思う。

この日の長崎は、立ち上がりから守備の出足が鋭く山口の攻撃を上手く封じていった。特にDF田代真一は、山口がDF裏を狙って出したパスを次々とインターセプトし大きな貢献を見せたと思う。同時に今季初出場となったDF髙杉亮太も要所で体を張った守備を見せて堅守に一役買っていたと言っていいだろう。

攻撃でも前半からワイドを使って何度もチャンスを作っていたが、こちらはフィニッシュに精度を欠きゴールを奪えない。しかし47分、MF島田讓の右CKからファンマが綺麗に頭で合せて先制に成功。さらに、5分後にも左CKから再びファンマが決めて2-0。2点とも山口のDF香川勇気のマークをものともせずに決めたもので、あらためてファンマの強さと高さが示されたゴールだと思う。

この後、山口はファンマを警戒する余り、ラインがズルズルと下がったために攻撃の起点が低くなり、80分頃までほとんど効果的な攻撃をすることができず沈黙。83分にファンマがPKを決めてハットトリックを達成し、3点差をつけた長崎が、対山口戦3連勝を飾り、リーグ3連敗から脱出することにも成功した。連戦を良いスタートで切ることができたと思う。

reported by 藤原裕久

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ