長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】V・クルーの大山さん~素晴らしいサッカー人であり、最高のサポーター~

V・ファーレン長崎の試合運営に欠かせないV・クルー(運営ボランティア)。その中で長くボランティアのまとめ役を務めている1人に大山昇さんがいる。大山さんはクラブ創設前からの協力者であり、クラブが発足してからホームゲームでずっと運営ボランティアをやってきた人だ。僕自身、2010年にV・ファーレン長崎支援会という外部協力団体を作って2014年に解散するまで、ありとあらゆるボランティア活動をやっていたことがあるのだけど、そのときに2代目の会長を引き受けて全面協力してくれたのも大山さんだった。それ以外にもいろいろとお世話になったので、個人的にも大山さんには強く敬意を持っていて、素直に「はい」と言わないことでソコソコに有名な僕が、とりあえず大山さんには「はい」と言うことにしているほどだ。

そんな大山さんは、普段は会社員をしていて、V・ファーレンのホームゲームがないときは、地元の子供たちにサッカーを指導している。そうしてV・ファーレンのホームゲーム時にV・クルーをやっているのだ。まさに模範的なサッカーファミリーの一員だと思う。以前、大山さんに「なんで、こんなにボランティアをずっと続けているんですか?」と聞いたことがある。そのときの返事は「サッカーやっている子供たちの目標になるチームが欲しいとさ。県のトップであるV・ファーレンが良いサッカーをしてくれると、子供たちを指導する僕たちにとって凄く助かるんだ。ほら、V・ファーレンを見てみろって言えるから」というものだった。

J1だから、勝っているから、話題だから、自分の利益になるから・・そんなもの関係なく、大山さんは運営ボランティアをやっているんだなとそのときに思った。こういう人たちに長くクラブは支えられている。まさに縁の下の力持ちだ。そんな人たちはみんな素晴らしいボランティアであり、最高のサポーターであり、素敵なサッカー人だと思う。もし良かったら、ホームゲームのときにみなさんがV・クルーを見かけたら、たまにで良いので「お疲れ様です」、「いつもありがとう」と言ってみてはどうだろう?それくらいに彼らは貢献してくれていると思う。

reported by 藤原裕久

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