長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】RESPECT

1月11日の新聞に「一般社団法人 長崎県サッカー協会」が『大切におもうこと -RESPECT PROJECT-』と題した広告を掲載した。そこには、長崎県サッカー協会の理念やビジョンとともに、JFAの取り組むリスペクトプロジェクトや、グラスルーツについての意見が書かれていた。

「とりまくすべてのものを『大切に思うこと』」
「おこられるからやらない」よりも「いいことだからやる」」
「子持ちたちやプレーヤーの安心と安全を守る」
「誰もが、いつでも、どこでも、安心して楽しめるように!」

というメッセージがある。
どれも、日本サッカーが誇るべきビジョンであり、理念だ。

長崎県サッカー協会の資料によれば、長崎のサッカーは日本にサッカーが伝来した明治6年から26年後の明治32年、海星中学校においてフランス人教師のアルベル・ブレサックルが体育の授業に取り入れたのを正式なスタートと位置付けている。以後、長崎市を中心に発展し、後に全県へと広まり、現在は、日本最高峰のプロサッカーリーグを長崎で見ることができる時代となった。本当に素晴らしい時代だが、その歩みは多くの関係者の献身によってなりたってきた。日本サッカー冬の時代も、Jリーグバブルと呼ばれた時代も、サッカー界の人たちが、手弁当で支え、休日を返上してきたからこそ今があると言っていいと思う。

ときには、そういった部分を振り返り、思いを馳せてみてはいかがだろうか?そして、「ありがとう、サッカー」と心の中で良いから呟いてみてほしい。それだけででも十分な「RESPECT」になると思う。

reported by 藤原裕久

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