長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】世界の書評からリターンズ ~サッカー人間学 ~サッカー人間学 マンウォッチングⅡ~

徐々に編成も固まりチームも自主練習がスタートするなど、新シーズンが始まったことを感じさせるようになってきた昨今。いよいよだと思うサポーターも多いことだろう。とは言え、開幕まではまだ約2ヶ月あり、スケジュールの関係でチームのお披露目もかなり先になりそうなので、モヤモヤしているサポーターも多いのではないだろうか?

今回は少し毛色を変えて、そんなオフ中に読んでみて欲しいサッカー本を、個人的な嗜好で選んでおすすめしていきたい。もちろん、これで本の売り上げが増えても私に一文も入るわけではなく、いわゆるステマ記事ではない(笑)。コラムのタイトルは昔、個人ブログで書評をやっていたときのもので、某旅番組にインスパイアされただけで、パクリではありません。ただし、差し支えがあれば驚くほどスピィーディーに謝罪して、タイトルを変える用意はあります。

今回紹介する本はこちら。


『サッカー人間学 マンウォッチングⅡ』
(著者:デズモンド・モリス  監修者:岡野俊一郎 訳:白井尚之 発行:小学館)

昭和58年に小学館から発行された本で、20年くらい前にゴール裏にいたサポーターなら読んだ人も多かったはずという古典中の古典。著者のデズモンド・モリスはイギリスの動物学者で、動物行動学の観点から人の行動を分析した「裸のサル」が大ベストセラーとなった方。本書は「裸のサル」出版後にサッカークラブの理事となったモリスが、文化人類学的な観点や行動学の観点から、サッカーのあらゆる面をとらえたもの。目次だけを見ても「儀式的狩猟としてのサッカー試合」や「戦術 動きと計画的作戦」や「部族の呪術医 監督とコーチ」といったインパクトある見出しが並ぶ。

(残り 704文字/全文: 1400文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ