長崎サッカーマガジン「ViSta」

【J2第10節:栃木vs長崎】プレビュー:~岐阜戦でつかんだ現在地、栃木戦で目指す霧の先~


▼『霧は晴れたのか?』

「霧が晴れた」
MF新里涼によれば、手倉森監督はFC岐阜戦の試合後にそう語ったという。確かにアウェイで4-0と大勝したこと、連敗を止めたこと、FW呉屋大翔、イ・ジョンホの2人が得点をあげたことなど、岐阜戦は好材料は多かった。だが、その試合内容は盤石というにはまだ遠く、順位も9戦を終えてまだ13位という状況だ。楽観するには早すぎるという意見も多いことだろう。

だが、ここでいう『霧』とは単純な勝敗を意味しているのではない。ここでいう『霧』とは自分たちの現在地のことだ。開幕から自分たちの力を上手くはかりきれないでいたチームは、9試合を終えた今、ようやく自分たちの実力がどの程度で、どの位置なのかを理解した。今いる場所がわかれば、進むべき方向と、進むための方法は自然と見えてくる。

手倉森監督は、それを踏まえて「挑む姿勢こそが、今年の長崎じゃなきゃいけない」と位置付けた。強者としてではなく、J1経験チームとしてではなく、J2へと挑むこと。その姿勢を栃木戦で貫けたとき、今季初の連勝も見えてくるはずだ。

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