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【無料記事】第30回長崎県サッカー選手権 決勝戦レポート 長崎総科大vs.MD長崎 ~覇権奪還!県内最強社会人チームMD長崎が前年王者を下し県選手権優勝!~

12日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で開催された「第30回長崎県サッカー選手権大会」の決勝戦で、社会人代表のMD長崎が昨年優勝の長崎総合科学大学を破り、2年ぶりの優勝を達成。25日から開幕する「天皇杯 JFA第99回全日本サッカー選手権大会」に長崎県代表として出場し、1回戦で高知県代表の高知ユナイテッドSCと対戦することが決定した。

昨年の覇者である長崎総科大と県内最強社会人チームであるMD長崎という、昨年の決勝と同じカードとなった長崎県選手権決勝。体力で上回る長崎総科大とのスタミナ勝負を避けて、開始から長いボールを前線へ送り先手必勝を狙ったMDだが、長崎総科大のDF中井克仁・晋圩赫がしっかりとボールをクリア。FW深町浩之、MF安武亮らMDのアタッカーに簡単にボールを入れさせず、逆にFW沖野直哉のスピードを生かした速攻でMDゴールへと迫っていく。そのまま試合の主導権を握った長崎総科大は、25分にDF薬真寺優希が先制ゴールを奪うと、34分にはMF日野友貴が追加点を決め2-0として前半を終了。

気温33度を超える暑さもあって、スタミナ面で優位な長崎総科大がこのまま勢いを増していくと予想された試合だったが、後半からMDが底力を発揮した。MDは徹底して走り、ボールに食らいついて攻勢に立つと、セットプレーを生かして長崎総科大を揺さぶり、64分にDF岩竹一也がゴールを決めて1点差。4分後の68分には深町がゴール前に鋭く詰めて同点とし、さらに5分後の73分には安武がFKを直接決めて逆転に成功。

逆転された長崎総科大は、懸命の巻き返しを狙ってチャンスを作っていくものの、GK渕上隼人の果敢な飛び出しもあってゴールを奪えず、試合はそのまま3-2で終了。MD長崎が2年ぶりに県選手権優勝のタイトルを奪還し、26日に長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で行なわれる、高知ユナイテッドSC(高知県代表)との天皇杯1回戦への進出を決めた。

大会最優秀選手に選出された安武亮(MD長崎)

大会優秀選手に選出された薬真寺優希(長崎総合科学大学)

reported by 藤原裕久

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