長崎サッカーマガジン「ViSta」

手倉森誠監督「仙台は今も気にかけているチームで、仙台のサポーターはJ1での優勝争いやACLで共闘した仲間。試合では仙台を応援して、テグも頑張れよくらいの気持ちを持ってくれればありがたい」【天皇杯:長崎vs仙台】試合前監督コメント~かつての古巣である仙台について~


*質問文末尾の( )内は質問した媒体名

-かつて率いていた仙台との対戦が決まったときの感想を聞かせてください。(NCC)

「ここで仙台(と対戦)かと。縁があるなって。仙台はJ1残留、我々はJ1昇格、お互いにここから高まりが必要な中での対戦。仙台には長崎にゆかりのスタッフも多いので、お互いに高め合うことのできるゲームができれば。(仙台の監督をやっていた頃から)選手の顔ぶれも変わったけれど、サポーターの熱は変わっていないと思う。そういったJ1の熱を長崎が吸収できるチャンスでもあると思うよ。」

-仙台で手倉森監督の下、コーチをやっていた渡邉監督との対戦ですが?(NCC)

「ナベ(渡邉監督)も長くチームを率いてきて、自分のスタイルを作り上げている。俺に対してライバル心はあるだろうけどね(笑)。俺は今、新しく長崎でチーム作りをしているんだけど、一緒にやってきた仲間相手に成長・変化・駆け引きを見せられればと思う」

-特に対戦が楽しみな選手はいますか?(仙台放送)

「(選手の希望が)聞いてもらえるんなら、前もって仙台に電話してりゃ良かったけど(笑)。梁(勇基)や関口(訓充)はまだ頑張ってるなって。あとは出場している選手では富田(晋伍)と蜂須賀(孝治)くらいかな、俺の時からいるのは。そういうクラブの歴史を知っている選手たちが、さらに歴史を変えようと力を注いできたら怖さがあるよね」

-仙台のサポーターへコメントをお願いします。(仙台放送)

「対戦が決まってから多くの知人から連絡が来たんだけど、頑張っている姿を彼らに見せられるのはうれしいよね。震災を経験して、一緒にやってきて、仙台は常に気にかけているチームだし、サポーターが大変なんじゃないか、悲しんでるんじゃないかとか今も考えるよ。J1優勝争いやACLまで一緒に共闘した仲間だからね」

-仙台を気にかけていると言ってましたが、どの程度チェックをしていますか?(エルゴラッソ)

「結果は気になる。苦労してJ1に昇格させたチームなんで、簡単に降格して欲しくはないなって。こないだの札幌戦(J1第26節)で久しぶりに90分観たけど、良い戦いをしていた。だから、明日の試合では、仙台を応援して、同時にテグも頑張れよくらいの気持ちを持ってくれれば、ありがたいよ」

-シーズン前の沖縄キャンプで仙台と対戦したとき、不思議な気がすると言っていましたが?(エルゴラッソ)

「その時はまだ、代表からチームに合流してきたばかりで、長崎の人間になりきれていなかった。それで不思議な感じがあった。今は完全に長崎の人間なんでね、仙台に挑む準備はできている」

-仙台は3バックをやっていた時期もありますが、今は4-4-2です。自身がチームに残したものを感じたりはしますか?(エルゴラッソ)

「監督によって変わることもあるけれど、クラブにはDNAみたいに刻みこまれているものもあるんじゃないかなって感じる。今、4-4-2で仙台は戦っているけれど、ハマっているなと思うし、安心感があるよ」

reported by 藤原裕久

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