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【コラム】~「令和元年度 第98回全国高校サッカー選手権 長崎県予選」の開幕迫る~

高校サッカー最高峰の大会「全国高等学校サッカー選手権大会」の長崎県大会の開幕が、いよいよ週末へと迫ってきた。選手権長崎県大会は、九州プリンスリーグに所属する2チーム、県リーグ所属チーム、県内地区予選などを勝ち抜いてきた28チームが激突するトーナメント。優勝チームは高校サッカー最大の祭典である冬の選手権に長崎県代表として出場する。今回は選手権県大会について書いてみたい。

高校サッカー選手権長崎県大会組み合わせ(PDF)

現在、県内の高校サッカーは県高総体覇者の長崎日大、県高総体準優勝で九州プリンスリーグに所属する創成館、新人戦覇者の鎮西学院、長崎県U-18リーグ首位の国見高校、今年は無冠ながら4年連続7度目の出場を目指す長崎総科大附属が中心。これら5校を軸に島原商業・諫早商業・南山高校といった実力校が戦いの中心になると見られている。

高総体を制した長崎日大。今大会も有力候補だ。

長崎日大は山﨑光、石本武蔵などボールをコントロールできる選手が多く、守備でも川上彪豪、前田祥らを擁して安定感・総合力はともに高い。田中瑛修、石橋弓斗、平川尚樹、櫻田颯人などが所属し、チーム力県内トップとも言われる創成館は、実力的には優勝の本命候補で上位争いは間違いないと見られている。鎮西学院は県内の関係者も高く評価する柴原隆真などのタレントが揃っており、勢い次第では優勝も十分に見えてくるだろう。

実力的には県トップクラスの創成館。悲願の全国なるか。

新人戦王者の鎮西学院。ツボに入ったときの強さは折り紙つき

国見は岩下尚人、野村尚功、田坂玲央斗、祖川椋哉らスキルのある選手が揃い、長身でスピードもある2年生FW中島大嘉の存在も大きい。ボールのつなぎが機能したときの完成度はかなり高い。名門復活へ意欲も高く、上位に進出してくるのは間違いないだろう。例年、絶対王者だった長崎総科大附属はチーム作りに苦戦していたが、FW国吉シントクをトップに据えるなど、地力の高い2年生を多く起用することで立て直してきており、県高総体のときからは格段に実力をアップさせている。

県1部リーグでも首位を行く国見。名門復活なるか!?

今季無冠の長崎総科大附属。U-16日本代表候補GK梶原駿哉など実力者は揃っている

大会は19日と20日に1・2回戦を開催し、11月10日の決勝戦まで毎週末試合が行われる。時間がある方は、ぜひ長崎サッカーの未来とも言える選手たちの戦いをチェックしてみてはどうだろうか?

reported by 藤原裕久

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