長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム】新里涼と米田隼也~足し算とかけ算のこれから~

随分と対照的な2人だなと思う。

名門であるマリノスユースの出身で一本のパスで局面を変えていくゲームメイカータイプの新里涼。同じく名門ながらもJクラブのアカデミーではなく、高校サッカー界の名門、静岡学園出身で足下をいかした突破を軸にアクセントを作り出す米田隼也。

高校1年の夏から試合に出場し、順当に実力を発揮し続けて三年時には、そうそうたる技巧派が背負ってきた静学の10番を受け継いだ米田。対して、マリノスユースの中心ながら、チームへの影響力の強さゆえにメンバー外にされることもあったものの、日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)で起用されると決勝点を叩き出した新里。

自身が以前「俺、王様みたいにプレーしてたんで」と語っていたとおり、新里は俗にいう王様タイプのプレーヤーだ。自身が中心となり、自分のプレーでチームを変える・・極端な表現を使えば、チームを自分に合わせるタイプだと思う。

対する米田は遊撃隊型とでもいうべきタイプだ。あくまでチームに自分を合わせて、チームと自分がそれぞれ一番良い形でプレーすることを考える。攻撃のアクセントもあくまでチームが機能するための一環だ。

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