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【アカデミーレポート 】創成館高校サッカー部 久留貴昭監督ショートインタビュー「苦労したことは本当に多かったけど、今はそれが大きな経験だったのかなと。今年で10年目なので、全国へ行きたい」

10年一昔というが、10年前の長崎創成館高校サッカー部は県サッカー界で最弱レベルのチームだった。当時、10年後の創成館が県トップレベルになり、プリンスリーグ九州で戦うと言っても誰も信じなかったろう。V・ファーレン長崎の中心選手として2006年から2010年までプレーし現役を退いた久留貴昭が、創成館高校サッカー部へやってきたのはそんなときだった。

指導者生活10年目に入る久留貴昭監督

11人に満たない選手、経験者もほとんどいない。GKがいないから練習試合では、前半と後半に交代でFWがGKをやる。試合中のベンチには久留監督以外には誰もいない。そんな状況からスタートして、今では県トップの強豪にまで成長した創成館高校サッカー部。今回、久留監督に10年の歩みと今年に懸ける思いをきいた。

-2011年に創成館高校サッカー部の監督に就任して10年、去年はプリンスリーグ九州でも戦いました。ここまでの10年を振り返って、どんなことを考えますか?

「1年目とか2年目は一からのスタートでしたね。特に最初は部員5人からのスタートでしたから(笑)。初めての大会だった新人戦は1日2試合あったんですけど、部員が11人ぴったりしかいなくて、当日に誰か遅刻したり、休まれると怖いので、前夜に確認の電話をしたり、学校に泊まらせたこともありました(笑)。その後も、本気で高校サッカーをやりたいという生徒と、あくまでも部活としてやりたいという生徒が一緒にいるので、チーム内に温度差を感じることもありました。そうやって苦労したんですけど、次の年には少しずつ変わっていった。そうやって創成館スタイルというか、創成館はこういう気持ちでサッカーをやるんだ、こういうサッカーをやるんだというのが出てきたんだと思います。苦労したことは本当に多かったんですけど、今はそれが大きな経験だったのかなという気持ちです」

2011年の創成館高校サッカー部。久留監督にとって指導者として最初の公式戦。

-創成館のスタイルとして、戦う気持ちとか、球際の厳しさはずっと取り組んでいますが、これは就任したときからやっていこうと決めていたんですか?

「そういう土台がないと、サッカーができないよねっていう部分があるんで、そこは今でも一番求めていますね。それができていない選手には、声を大きくして言います、そこはやらなきゃだって」

-城臺映伍選手(城西国際大学)がキャプテンだった2015年に、全国高校サッカー選手権長崎県予選の決勝に進出したのは、部として大きな転機になったと思いますが?

「大きな転機でしたね。成績とかもそうだけど、あの世代の子どもたちは本当にサッカーが好きだった。歴代の中でも特にサッカー好きな世代でしたね。だから負けていても、食らい付いていくような子が多くて、そこで創成館の形が出てきたと思っています」

現在では県トップレベルにまで成長した創成館高校

 

-その頃から、常に挑む側だった創成館が、挑まれる側になったように思います。

「いや、今でも僕の中ではチャレンジしているような感じですね。チームとしてもそうなんだろうなって。でもチームとして経験ができたぶん、こういったことをすれば、こういう展開にできるなとか、ゲームを読めるようになってきたし、やり方がわかってきた部分があるとは思います」

-強豪に成長した創成館が求めているのは、選手権や高総体での県制覇と全国大会出場だと思います。目標達成のために必要なのは何だと思いますか?

「逆説的ですけど、そこで一度勝つことだと思います。これまで(目標達成に)届かなかった試合を振り返ると、選手が100%以上の力を出そうと頑張り過ぎてて、力が入り過ぎているんですよね。逆に大一番に勝つときって、うまくリラックスしてやっている。そこは経験なのか、自信なのかわからないけれど、そこでしょうね」

2019年度の県新人戦では準優勝。決勝戦はPK戦で敗れた

-まさに全国への最後の壁ですね。

「でも今まで取れなかったから、そこをマイナスに考えるんじゃなく、スタッフでミーティングして、いろいろ考えながら、今いる生徒たちと進めていくしかないと思いますね」

-今年のチームは久留監督から見てどういうチームだと思いますか?

「今年は小柄な選手が多くて、ズバ抜けた選手もいるわけではないんですけど、見ていると攻撃的な面白い発想ができるチームになるのかなと。そのあたりを考えながら、チームを作っています」

今年は小粒だが、テクニカルな選手が多い創成館高校

-今年は全国大会出場やプリンスリーグ九州復帰など、いろんな目標がありますが、どんな年にしたいと思いますか?

「最終ゴールはやはり全国高校サッカー選手権ですね。そこに照準を合わせていかに頑張っていけるかになると思います。そして早い段階で何か県のタイトルを取りたいですね。それが高総体なのか県リーグなのか。でも今年は選手権を最大の目標に頑張っていきたい。今年で指導者生活10年目に入るんで、良い締めくくりとして悲願の全国大会に行きたい。そこですね」

reported by 藤原裕久

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