長崎サッカーマガジン「ViSta」

【コラム 】V・ファーレン長崎の誕生日に思うこと

そのチームは長崎県の南高来郡民体育大会のために作られたチームだった。その後チームは『有明クラブ』と名を変えて長崎県社会人サッカーリーグに登録。9年後に初めて県1部リーグで優勝し、当時の九州リーグに所属していた三菱重工長崎SCに次ぐ、県内最強社会人チームとして君臨した。

このままだったら、よくある社会人チームの物語で終わっていたかもしれない。だが、2004年、チームに大きな転機が訪れた。Jリーグを目指すクラブとなるために、県2部に所属していた国見FCと合併することになったのだ。この動き自体は2003年から始まっており、有明SCの説得は合計三度行われたという。それでもなかなか合併は進展せずに、有明SC内でも個別の話し合いが行われ、合併が決まるまで1年を要した末に、有明クラブというチームが誕生した。

県内の有力選手を集めた有明クラブは県リーグを制し、九州リーグを賭けて挑んだ九州各県決勝大会を勝ち進み、2005年1月16日の午前11時42分に九州リーグ昇格を決定。以後、Jリーグを目指す活動を本格化させ、3月13日にチーム名を改称し、『V・ファーレン長崎』が誕生した。ちょうど15年前の話である。

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