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【アカデミーレポート】木藤健太監督(国見高校)インタビュー その①~コロナ禍での高校サッカーの指導~

世界的な災厄となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、われわれスポーツファンは、スポーツは健全な社会の上に成り立つことを思い知らされている。トレーニングや公式戦が延期や中止となり、生活の中でスポーツを感じる機会は減った。その影響はクラブチームや部活動でスポーツに取り組む子どもたちにも及んでいる。

中でも将来を左右される可能性が高い、中学・高校・大学の最終学年にあたる世代の受ける影響は大だ。それを預かる指導者も大いに頭を悩ませていることだろう。名門『国見高校』サッカー部で指揮を執る木藤健太監督もその一人だ。

コロナ禍の中で、どう指導をしていくのか。今回、ViStaでは感染が拡大する前から聞いてきた話などをインタビューという形で『コロナ下での指導』、『プリンスリーグでの戦い』、『名門国見を率いて』の三つに分けて掲載したい。

国見高校を率いる木藤健太監督。現役時代はJリーグでも活躍した

-コロナ下での指導について話を聞きたいのですが、まず現状について、どのように考えているのか聞かせてください。

この状況は、今まで想像したこともなかったですね。ただこうなってから思うのは、選手たちが一番にかわいそうだなと。特に3年生に話を聞くと、やはり不安があるみたいです。高総体がなくなるんじゃないかという不安を持っている子も多いですし(注1:その後、全国高校総合体育大会『北関東総体2020』の中止が正式に発表された)。選手には、今は世界中がこういう状況なのだから、できることを探していこうという話をしています

-サッカー界の対応については、どんなふうに感じていますか。

野球界とも一緒になって対応されたり、動きがすごく早かったですよね。日本のサッカー界というのは、Jリーグを中心に動いている面もありますし、高体連でもJリーグの動向というのを参考にしていたりします。その中で早く対応してもらえているので、この状況はこういうことなんだとか、これはやむを得ないとか理解がしやすいです。おかげでそれぞれが納得した中で、活動できていると思います。

-今は公式戦だけでなく、チームとしてトレーニングもできない状況ですが、その中ではどんな指導をされているんでしょうか。

基本的にチームでの活動はできないですよね。その中で指導していくのは、本当に難しいと思います。だからできることは練習以外のところ。子どもたちと話をするしかない。それも全体のミーティングとかやって、『密』になると駄目ですからね(笑)。なので個別で話をしています。先のことや現在のことを話し合っていこうと。自主練に取り組みたがる生徒もいるんですが、そこも大勢ではやらせません。どうしてもやる場合には、少人数のグループに分けてやるようにさせています。今はそれくらいしかできないですね。

1月の新人戦県大会以来、公式戦の中止や延期が相次いでいる

-公式戦の再開も未定の状況で、部員たちのモチベーション維持なども課題だと思います。そこはどんなふうに取り組んでいますか。

そこへの取り組みについては、選手主体でやってもらうようにしました。当然、外出や活動はできるだけ自粛してもらいますけど、モチベーションが低下しないように、3年生を中心にして自分たちで考えてやってみようと。僕の方から子どもたちに出した指示は、ほんのちょっとだけですね。学習の時間を自分たちで確保して、生活のメリハリを保つこと、自分たち自身でコンディションを意識して維持するようにというくらいです。

-思い切った決断ですが、部員たちが自ら考えて決めることで、自立性もうながせそうですね。

こういう状況だったからこそ、できたことなのかなと思います。普段なら、僕らが勉強時間やスケジュールをある程度設定していたんですけど、今回はタイムスケジュールも彼らに任せました。やってみろって。もし、この状況でなかったら、ここまで一気に彼らに託すのはできなかったでしょうね。

reported by 藤原裕久

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