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【アカデミーレポート】長崎の指導者たち:井筒和之(佐世保実業高校サッカー部監督) インタビュー「サッカー部と関わった人が、また関わりたいと思ってもらえるチームにしたい」人間的に応援されるチームを目指しつつ、着実に積み上げ成長してきた県北の強豪。

いわゆる天才肌の選手ではなかった。だが与えられた役割に対して真面目で、味方のために献身的に動くことをいとわず、対人でも問題なく対応する。それがV・ファーレン長崎やツエーゲン金沢などでプレーした井筒和之という選手だった。

そんな彼が「県北の高校野球強豪高」として県内で知られる佐世保実業高等学校のサッカー部監督に就任したのは2016年。それから5年。就任当時、決して強豪と呼べなかったサッカー部は着実にステップアップを重ね、2019年には長崎県2部リーグへと参入し、県北の強豪高として台頭した。今回、ViSta(ヴィスタ)ではさらに上のレベルを目指す彼に話を聞いた。

現在、佐世保実業高校サッカー部で指揮を執る井筒和之監督

-監督に就任してから5年、着実にステップアップしてきましたね。

今、振り返ると就任当初はなかなかに厳しかったなと(笑)。遅刻してくる選手はいるし、3年生が卒業した新チームは選手数が全然足りないし(笑)。でもそういう状況から出発して、今はウチを選んできてくれる子が少しずつですけど増えてきてくれた。今はそうやって来てくれている子たちに感謝しながら、どうにかここまで来たなという状態です。
-県北は人口の割に高校サッカーでは、強豪とはいえない地区でした。そのあたりの苦労もあったのではありませんか。

でも就任した1年目の時点でも、子どもたちのポテンシャルは高かったんですよ。ただ目指す方向などが定まっていない子が多かった。でも徐々にこちらの気持ちをわかってくれる子が増えてきた。今の3年生が入学してきたあたりが一つの分岐点になりましたね。この年代で一気に20人も入部してくれた。そうすればトレーニングの内容も充実してきますからね。そこから、上のレベルを見据えていけるなと思えるようになりました。

-去年の試合なんかでも、当時2年生の子とかを見ていて、素材的に面白い子がいるなと思っていました。

そうなんですよ。そういう子がいっぱいいるんです。3年生だけじゃなく、2年生にも面白い子がいて、楽しみな子が多いんです。身体が大きい子、足の早い子など、特徴的な選手が多いので、変化のある面白いサッカーもできると思っています。

-そのぶん、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、十分に試合ができないのは惜しいですね。

すごく残念ですね。今年は上を目指して勝負に出られると思っていたので、特にそう感じます。子どもたちも今年はやるぞとなっていたぶん、高総体が中止になったのが悔しいなって。一時はリーグ戦もあるかわからなかったので、モヤモヤがおさまらない時期もありました。

-監督に就任して5年目で、サッカー部を県北のトップチームに成長させました。ここからは県北ではなく全県トップを目指すわけですが。

創成館高校の久留(貴昭)監督が就任して5年目で、全国高校サッカー選手権県大会で決勝にまで行ったんですよね(注1)。僕もそこをずっと意識しているんですよ。だから、5年目の今年、どこまで行くかというのが自分の中で大きいなって。今年は(上に)行ける・・というか、行かなければならないと思っていました。

*注1:井筒監督と久留監督は2009・10年に、ともにV・ファーレン長崎でプレー。

-今年は県リーグでの活躍も大事になりますね。

昨年は1・2年生主体のチームだったんですけど、それでも去年のうちに県1部に昇格したかったので、悔しいという気持ちが強いですね。今年はそこでは勝たねばならないと思っています。

-今は指導する側となった井筒監督ですが、自身が影響受けたなと思う指導者などはいますか。

高校時代の監督ですね(注2)。厳しかったし、サッカーについて詳しく教えてもらったという訳ではないんですけど、人間的な部分・・言葉遣い・身だしなみ・たたずまいといったいろんな部分で影響を受けていますね。サッカーって大人になるための、ステップアップするスポーツなんだなと感じさせてくれました。だから、いつも帰郷したらあいさつに行きたいなと思っています(笑)。

*注2
井筒和之監督は札幌第一高等学校在学時に第82回全国高等学校サッカー選手権大会に出場。1回戦で決勝ゴールを決めて、初出場のチームを2回戦へと導いた。当時の監督は小池則行氏で、チーフコーチが現札幌第一監督の佐藤祐介氏。

2010年の公式戦での画像。奥側の右から2人目が井筒和之監督。当時のチームには佐藤由紀彦ら大物も所属していた

-最後に佐世保実業高校サッカー部の目指すスタイルを教えてください。どんな部にしたいと思っていますか。

サッカーの内容にこだわっていくのも大事なんですが、まずは人間的に応援される子を育てたいと思っています。サッカー部と関わった人が、また関わりたいと思ってもらえるチームにしたいですね。試合をした後で勝敗に関係なく、またこのチームとやりたいなと思っていただけるようなチームになりたい。そのためにもプレーに出くる部分、リスペクト・フェアプレー・相手を思う部分・人のために尽くす部分を大事にしていきたいです。

reported by 藤原裕久

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