長崎サッカーマガジン「ViSta」

【J2第11節:長崎vs群馬】プレビュー:~リーグ初黒星直後だからこそ、『勝たなきゃ』じゃなく、『勝ちたい』という気持ちをもう一度!~

▼『敗れて問われる強さ』

前節、V・ファーレン長崎のフォーメーション4-2-3-1は、徳島ヴォルティスのフォーメーション4-3-3にきれいにのみ込まれた。前へのフィードは整った守備に弾き返され、冨樫敬真や名倉巧は前線で孤立。縦へのスピードある攻撃はほとんど見られなかった。劣勢の中でこれまで試合の流れを変えてきたFWビクトル イバルボは不在。秋野央樹のフィードから大竹洋平が1点を返したものの、V・ファーレンは徳島に今季初黒星を喫してしまった。試合後、手倉森監督は2つの見方から試合を総括した。

「(同点に)追いついて、引っ繰り返す機会を自分たちで逃してしまった」

「ここまでリーグ戦を勝ってきたけども、実はまだ不十分だったことを気付かされた」

この見立てはどちらも正しい。ここまで無敗だったV・ファーレンだが、得点数・失点数・シュート数・被シュート数・支配率といったデータと試合内容を見れば、必ずしも勝点どおりの強さを発揮してきたわけではない。それでも勝ってきたのは、一体感・メンタル・勢いをチーム全員で維持してきたからだ。それがミスから自滅するような敗戦を喫してしまったことで、勢いに陰りが見え始めている。

それでも今節の戦いで、『勝利』・『内容』・『課題の修正』を三つとも見せることができれば、再び勢いを取り戻すことは可能だ。もし立て直せぬままならば、チームの勢いは止まってしまい、乱戦の波へと巻き込まれる。勢いに乗るか。勢いから逸れるか。今節のザスパクサツ群馬戦は、それを占う一戦となる。

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