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【アカデミートピックス】第99回全国高校サッカー選手権 長崎県大会 優勝コメント:岩﨑雄永選手(創成館高校)「ゴールが決まった瞬間は頭が真っ白になって、気付いたらスタンドに向かって走っていました」

自分がゴールを決めたことより、チームが勝利したことが嬉しいです。久留監督の就任10年目と言うのは知っていて、節目の10年目で全国大会出場を目指していたので、それが報われて良かった。

試合では、自分にマークが付いているのはわかっていたので、なるべく少ないタッチで、テンポ良く散らすことを考えました。自分が背中を向けてボールを受けるときに、相手が厳しくくるのもわかっていたので、周りが自分をおとりに使ってもらえればと思っていて、それが今日はできたと思います。

得点シーンは、あいつ(豊本照仁)がカットインしたときに、(クロスが)来るなと思ったので、準備をしていました。良いボールが入ってきたので、あとは飛んで(ヘディングを)合わせるだけでしたね。ゴールする前に、打てば入るという場面で打ち切れなかったシーンがあったんですけど、経験上、あと1回チャンスは来ると思っていました。それでゴール前に行っていたんですが、決まった瞬間は頭が真っ白になって(笑)。気付いたらスタンドに向かって走っていました。言葉にできないくらい嬉しくて舞い上がりました。

去年のインターハイ県予選決勝では退場してしまったんですけど、今はあれがあったからこそ、メンタルも鍛えられたんだと思います。あのときがあったから成長できた。でも、自分たちだけでここまで来たわけじゃない。学校やいろんな人のサポートに感謝したいです。先輩達から大会前にメッセージをもらったので、OBのために勝ちたいと思っていました。

凜太郎さん(目標とする2年前のキャプテン、赤川凜太郎(中央学院大学))にも決勝戦の前にメッセージをいただきました。凜太郎さんのようにたくさん走って、凜太郎さんみたいなキャプテンを目指してやってきたので、良い報告ができるかなと思います。

監督を全国へ連れていきたいというのがあったので、叶えられてよかった。でもこれが完成じゃない。もっと完成度を高くして、選手権まであと1カ月半、新しくチーム作りをしていきたい。優勝して浮かれる奴は必ずいると思うし、自分も浮かれすぎないように切り替えて、周囲も切り替えさせていきたいと思います。

reported by 藤原裕久

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