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【アカデミーレポート】第55回長崎県新人戦2回戦レポート~シード校登場の2回戦。長崎総大附属と日大が早くも激突!ベスト8が決定~

17日、県内各地で第55回長崎県新人体育大会サッカー競技2回戦が行われ、創成館高校・長崎総合科学大学附属高校などシード校が登場。8試合を戦い、長崎南山・島原商業・佐世保実業・創成館・長崎日大・瓊浦・鎮西学院・国見がベスト8へ進出した。

【創成館×長崎工業】
大村市の古賀島スポーツ広場では2回戦6試合が行われ、第1試合で選手権代表校の創成館と長崎工業が対戦。主力の3年生が引退し、スタメンの顔ぶれを大きく変えた創成館だが、立ち上がりからゲームを支配。だが堅実なブロックで創成館の攻撃を耐えた長工は、前半15分にFKのチャンスから髙尾春陽がゴールを決めてリードを奪うことに成功する。

先制点を奪ったのは長崎工業

まさかのリードを奪われた創成館は、後半一挙に3人を交代し、ポジションを修正。この変更策が的中した創成館は、後半8分に立川蒼真のゴールで同点に追いつくと、後半15分の波多野のゴールで逆転。その後、長工も松尾華道を中心として食らい付いたものの、試合はそのまま2-1終了。選手権を戦い終えたばかりで「まだ選手を見極めている段階(久留監督)」という創成館が、手堅さと一体感のある長工のサッカーに苦戦しながらもベスト8へ進出した。

追いつき、逆転した創成館

【長崎総大附属×長崎日大】
続いて行われた第2試合では、2回戦最大の好カード、長崎総合科学大学附属高校と長崎日大の対戦が実現。県大会決勝と言っても違和感のない両チームの対戦は、縦への早い展開と走力を生かした長崎総大附属に対し、日大が受け身に回る展開。だが前日の1回戦で「内容が悪かったぶん、もう1回やれることをやろうとなっていた(亀田陽司監督)」という日大は、球際での勝負を恐れず、攻められてもゴール中央をしっかりと固めて無失点で試合を折り返す。

互いに一歩も譲らぬ試合を展開

後半、エース候補の別府史雅を下げて、竹田天馬のドリブルでの打開に期待をかける長崎総大附属に対し、長崎日大はシステムを修正し、本来のボールを動かすスタイルを実践。互いのスタイルを前面に出してチャンスを作っていく両チームだが、ともに決定的なチャンスにまでは至らず、勝負は延長戦へと突入。延長でも互いに好守を展開していた両チームだが、延長17分のチャンスに山口大斗のパスから加藤孝太郎がゴールを決めて、長崎日大が1点を奪取。そのまま1点を守りきった日大が3回戦へと進出した。

守備が光った長崎日大がベスト8へ進出

【九州文化学園×瓊浦】
大村市の古賀島スポーツ広場で行われた2回戦の第3試合では、1年生だけで構成されながら技術の高い選手をそろえる九文の個と、チーム全員が全力で走りきる瓊浦のサッカーが激突。九文にボールを持たれながらも、素早い出足で体を寄せて決定的なチャンスを作らせない瓊浦に対し、チャンスを作りながらも得点までまで持っていけない九文は、前半に左サイドのキーマンである津島理音が負傷。ハーフタイムにそのまま交代となってしまう。

個の九文と走力の瓊浦の激突

後半に入っても、ボールを持って攻める九文、守ってカウンターの瓊浦の流れが続くが、後半10分に瓊浦がショートカウンターから榎田航大がゴール。この1点で焦りの見えた九文に対して、守ってのカウンターをさらに徹底しようとする瓊浦だが、試合終了5分前に九文は桐原吟が同点弾を決めて試合を振り出しに。

瓊浦が二度先行するも、九文が追いつく

延長前半もボールを持って攻めようとする九文だが、ここで瓊浦の速攻が再び炸裂。井上樹也のゴールで再びリードを奪って瓊浦が勝ち越しに成功する。だが守備を固めての逃げ切り態勢へと入っていく瓊浦に対して、猛攻を仕掛ける九文は、延長前半15分に宮本真大が同点ゴール。再び試合は振り出しとなり、勝負の決着はPK戦へと委ねられる。PK戦では九文のGK濱田悠太が2本を止める健闘を見せたものの、瓊浦がPK戦を3-2で勝利。辛くもベスト8を勝ち取った。

同日、大村市古賀島スポーツ広場の別コートで行われた南山高校×諫早商業の実力校同士の対戦は、南山が延長戦の末に1-0、島原商業×長崎明誠は3-1で島原商業、諫早高校×佐世保実業は3-1で佐世保実業が勝ち上がり。国見町総合運動公園多目的芝生広場で行われた2試合、国見×長崎北は、優勝候補の一角である国見が7-0の大勝発進。鎮西学院×佐世保西は今大会ダークホースと目される鎮西学院が8-0でベスト8へと進出した。

ベスト8が激突する3回戦は1月23日に雲仙市で開催される。

reported by 藤原裕久

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