【サッカー人気5位】過去2年最も低調な内容

長崎サッカーマガジン「ViSta」

【2021・長崎の指導者たち】~木藤健太監督(国見高校)インタビュー『九州新人戦優勝・ついてきたチームの力・教え子、中島大嘉の成長』~

かつて高校サッカー界屈指の強豪と言われた国見高校。だが、小嶺忠敏(現 長崎総合科学大学付属高校サッカー部監督)という名伯楽が国見を去って以降、常勝を謳われた青と黄色の縦縞は全国のピッチで輝くことがなくなっていった。それから時を経た今、再び王者は目を覚まそうとしている。揺り起こしたのはかつての最強を知る木藤健太監督。

長崎県新人戦、九州新人戦に優勝し、さらに上を目指す木藤国見。今回、ViSta(ヴィスタ)では、木藤監督の話を聞いた。

国見高校を復活へ導く立役者、木藤健太監督

--先月の九州高等学校新人大会では優勝しました。大会を振り返っての感想を聞かせてください。

どういう戦いをしようかというのは、ずっと考えていましたね。でも予選ブロックの初戦が城西さん(鹿児島城西高)で、とてもパワフルなチームだというのはスカウティングしてわかっていたんですけど、予想以上の部分もあったりして想定外なこともありました(笑)。チームの力的に、ウチもある程度は戦えるだろうとは思っていたんですが、けが人が多くいた中での大会だったので、いろんなポジションで、いろんな選手を起用することが必要になるだろうとは思って戦いました。

--結果的に14年ぶりの九州大会優勝でした。木藤監督の中で勝ち上がる上でターニングポイントになった試合などがあれば聞かせてください。

どの試合にも大きなポイントになったシーンがありました。予選ブロック初戦となった城西戦(○3-2)のアディショナルタイムでの決勝点も大きかったと思いますし、予選ブロック3戦目の鶴崎工業(○2-0)戦で、勝ちを意識し過ぎて硬くなった苦しい内容の中、後半に修正して勝ちきれたのも大きかったと思います。でも一番と言われれば予選ブロック2戦目、那覇西戦(▲2-2)のアディショナルタイムで同点に追いついた市田広海のゴールでしょうね。本当にラストプレーでの得点でしたし、あれがなかったら、大会は予選で終わっていました。

木藤監督が大きかったという那覇西戦。0-2からアディショナルタイムに同点とした。

--県新人戦、九州新人戦を勝ったことにより、チームの力がついてきていることを実感できたと思いますか。

全国で勝つためのベースは徐々にできてきているとは思っています。特に去年の選手権県予選やプリンス(プリンスリーグ九州)で1・2年生を多く起用したことで、チーム全体としての底上げができたと思います。進歩と言うか、チームとして前進はしているのかなという感じはあります。

--木藤監督の目指す、相手にとってつかまえ所のない、変幻自在なチームとしての戦い方が九州新人戦でも見えた部分がありました。

そうですね。そういうのが少しですけど出てくるようになったのかなと。試合や相手によっていろんな形を作って行く。それがチームの対応力になっていくと思います。だから攻撃でも守備でも、いろんなことができるチームを目指したいんですよね。そうなれば僕自身も見ていて楽しいというか、このチーム、次は何やってくるんだろうとなるので(笑)。まぁ、まだほど遠いですけどね(笑)。

大分鶴崎戦では前半の硬い戦いを後半に修正して勝利した

--国見高校からコンサドーレ札幌へ加入した中島大嘉選手ですが、カップ戦でゴールを決めるなど活躍中です。木藤監督にとって最初のプロになった教え子が、かつて自分もプレーしたJリーグで活躍することを、どんなふうに見ていますか。

僕はJリーグで6シーズンプレーしたんですけど、1点しか取っていないんですよ。でもあいつはプロとして最初の試合で1得点(笑)。もう並ばれたなって(笑)。でも、そういうチャンスをものにできるのは、試合に向けた準備が良かったんだろうと思います。札幌の強化の方からも、キャンプから好調を維持しているという話は聞いていたので、開幕すればチャンスがあるかもとは思っていたんですけどね。

--国見に入学したときは、全国的な実績の少ない無名の選手でしたが、それがプロになり得点を奪えるようになった。どのあたりが彼の成長にとって良かったと思いますか。

やっぱり去年、Jクラブに練習参加をしたり、特別指定を札幌にしてもらって、高いレベルを経験できたのが大きかったんだと思います。それと、彼自身が『チームの中の自分』について考えるようになったのも大きいと思います。ルヴァン杯で得点したあとの試合後の会見でも、自分が点を取ったことよりも、自分がチームの中でどう機能していくかということを考えていたのが感じられて、成長したなと思いましたね(笑)。国見では2年の頃くらいまでは、自分が点を取る事だけを考えていたり、点を取らないと機嫌が悪くなったりとか、そういう感じだったのが、上の世界を経験して、必要な部分を感じていったんでしょうね。

国見は今年から丸刈りをやめたため、部員たちの髪もだいぶ伸びてきた

--そう言えば、サッカー部は今年から丸刈りをやめましたが、中島選手はまだ丸刈りを継続していました。

あいつは、プロである程度点を取るまでは丸刈りでいくみたいなこと言ってるみたいですね。そんな話を聞きました(笑)。

reported by 藤原裕久

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