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【アカデミーレポート】いよいよ始まった選手権への道。第100回全国高校サッカー選手権大会長崎県大会、開幕

10月23日、高校サッカー界最大の祭典『第100回 全国高校サッカー選手権大会』の予選となる長崎県大会が開幕した。まずはコロナ禍の影響が色濃く残る中で開催にこぎ着けた関係者の尽力に厚く御礼を言うと同時に、参加する選手たちの努力に敬意を払いたい。

県リーグやプリンスリーグで活躍するチーム、地区予選を勝ち抜いた計28チームが参加する今大会。23日には1回戦と2回戦の一部、24日には残る2回戦が行われ、トーナメントは早くも16校に絞られた。

【1回戦(10月23日)結果】
○島原工業(2対0)長崎北陽台×
○長崎西(4対1)上五島×
○佐世保工業(5対1)鹿町工業×
○九州文化(8対0)佐世保南×

【2回戦(10月23・24日)結果】
○諫早(3対1)島原工業×
○大村(13対0)青雲×
○佐世保西(0対0(PK:5対3))西陵×
○長崎北(2対0)長崎西×
○瓊浦(1対0)佐世保工業×
○海星(2対0)大村工業×
○長崎明誠(2対1)長崎工業×
○佐世保実業(3対2)九州文化×

これを受けての3回戦は以下のとおり。

国  見 対 諫  早
鎮  西 対 大  村
諫早商業 対 佐世保西
創成館  対 長崎北
長崎日大 対 瓊  浦
島原商業 対 海  星
長崎南山 対 長崎明誠
長崎総付 対 佐世保実業

10月30日の3回戦からは、国見・長崎総大附属・創成館・南山・日大といった優勝候補がいよいよ登場する。このあたりからは各校ともに目の前の試合に集中する一方で、各会場でのスカウティング合戦も熱を帯び、ピッチ内外での激しい戦いと駆け引きが繰り広げられる。

そんな3回戦で特に注目したい試合を挙げるとすれば、高総体県王者で、昨年の選手権出場を逃がし、今年にかける長崎総大附属と、県新人戦ベスト8で、24日の2回戦で九文との県北最強決戦に勝利した佐世保実業の一戦となるだろう。長崎総大附属の小嶺忠敏監督と佐実の井筒和幸監督は、ともに徹底したスカウティングを得意とするだけに、ベンチワークの対決は重要なキーとなりそうだ。。また島原商業と海星の名門対決も目が離せないものとなる。

他にも一時の停滞から復調し、優勝を狙える状態に仕上げてきている国見、主力の故障はあるものの高総体県大会準優勝の日大がどういった戦いを見せるかにも注目したい。翌31日の準々決勝では、さらにレベルの高い戦いが待つ。そこへ進出するのはどの高校か。そして、その先の準決勝戦からは、コロナ禍のため無観客だった大会が有観客での試合となる。観戦に餓えている県内の高校サッカーファンはぜひ、観戦に訪れてほしい。

reported by 藤原裕久

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