今年のJ2大展望LIVE(1/18(火)22時)【J論】

長崎サッカーマガジン「ViSta」

【アカデミーレポート】1月15日開幕。令和3年度長崎県高校サッカー新人戦展望~有力候補は長崎総大附属・日大・国見・創成。鎮西や九州文化の戦いにも注目~

今週末の1月15日から長崎市の各会場で、新年度の長崎高校サッカーを占う『令和3年度 長崎県新人体育大会(第56回)サッカー競技』が開幕される。昨年は国見高校が11大会ぶりに優勝を飾った同大会。国見が連覇を果たすか、それとも昨年の県高総体・選手権県予選覇者の長崎総合科学大学付属高校が2年ぶりに王座を奪還するか、創成館高校の初優勝か、長崎日大が17年ぶり3度目の優勝をつかむか。同大会の有力校や期待について書いてみたい。

今大会で優勝候補に挙げられるのは、やはり長崎総大附属・日大・国見・創成館の県内四強が基本。これに南山・鎮西・島商といった伝統的な強豪高が続く形と見られている。

【長崎総合科学大学付属高校】


別府史雅・児玉勇翔といったエース格の3年生が去ったものの、ハイボールに強いGK亀井一起・豊富な運動量とボールコントロールのスキルが高い竹田天馬・裏に抜けるスピードが持ち味の西岡紫音といった主力は健在。左サイドバックの平山零音など力のある1年生もおり、優勝は十分に狙える総合力がある。

だが1月2日まで全国高校サッカー選手権を戦い、7日には小嶺忠敏監督の訃報という大きな衝撃があったため、大会へ向けた十分な準備期間が取れなかったことは否めない。そのため今大会は、トーナメントを戦いながら心身のコンディションを整え、勝ち上がりながらチームを作っていくことが長崎総大附属に課せられたテーマとなる。そういった意味で、対戦相手以上に、自分たちとどう向き合い、どう乗り越えるかが問われる大会になると言えそうだ。

【長崎日大高校】

新人戦地区予選で国見・創成館を抑えて首位通過を果たした長崎日大も優勝候補の一角だ。新チームと戦った高校の関係者は「今年の日大は強い」と口をそろえる。果敢な飛び出しでピンチを防ぐGK福田雅哉、足元のスキルが高いボランチの山口大斗、高さと速さもあるFW山下遙海、そして昨年の選手権予選で高い得点力を見せた梅野雄大と、軸となる選手もそろっており安定感は高い。シード権を得た今大会は、他の強豪に比べて組み合わせに恵まれているだけに、伝統的に高総体に強く「夏の日大」と言われる同校が、例年より一足早く栄冠を手にする可能性は十分だ。

【国見高校】

昨年の新人戦王者である国見は、長崎総合科学大学付属と並び最も優勝に近いチームだ。本川瑠空・市田広海・緒方要といった3年生が抜けても、平山相太さん(現 仙台大学コーチ)をして「J1に行ける可能性がある」と言わしめた川添空良や、前線での走力で勝負できる古谷莞大、さらに川久保一真・上田陽南太といったDF陣、そして今年で最終学年となる「化け物」北村一真と強力なメンバーがそろう。現時点で国見のウィークを挙げるとすれば、フィニッシャー不在となるが、こちらは林海翔・中山葵ら1年生が大会を通じて成長するのを期待したいところだ。新年度には国見高校史上最多となる120名を超える部員数となることが決まっているだけに、連覇で新チームの良いスタートを切りたい。

【創成館高校】

昨年、長崎総大附属・国見と三つ巴で優勝争いを演じた創成館。絶対守護神だったGK永田健人が抜けるのは痛いが、得点力とクロスに優れる田川蓮翔、裏を狙うスピードに優れた山崎雄貴、安定感のあるCB松井泰斗といった選手が残り、サイドの熊崎陽仁・ボランチの池田隼人といった1年生もポテンシャルは高い。新人戦の地区予選では苦戦したものの、この時期の創成館は例年、土台整備の期間でもあり、大会では手堅く戦えるチームに仕上げてくるはずだ。おととしの選手権出場以来、調子が悪いときでも悪いなりに戦えるだけの地力や経験が高まっており、十分に優勝候補と言えるだろう。

【注目したい鎮西と九文】

中地区予選を見た関係者が「実力は高い」と認める鎮西学院も侮れない。前線でボールをおさめる田口泰盛、技術が高い島野真斗といった選手をはじめ、クラブチームの出身の選手が多く、羽根田充弘監督の下でボールを持つスタイルを織り交ぜたサッカーの質は、県内屈指。初戦から「南山対佐世保実業の勝者」と対戦となるなど、厳しい組み合わせの大会ではあるが、粘り強さを発揮できれば大会の主役になる可能性がある。


もう一つ注目校をあげるとすれば九州文化学園だろう。3年前に創部した同校サッカー部は、これまで1・2年生のみという年齢的なハンデの中で試合を重ねてきたが、今年は初めて年齢的なハンデのない大会となる。かつては足元のスキルが高いカンミンギュと突破に優れる津島理音の二枚看板という印象の強かったチームも、経験を重ねる中で宮本真大・石本誠といった選手が着実に成長し総合力を増してきた。台風の目となる可能性はすでに十分だ。

これ以外にも南山高校・島原商業・諫早商業・佐世保実業といった実力校や、新人戦の長崎市地区予選を優勝した海星高校など、注目したい高校はまだまだ多い。年頭から高校サッカーの名将、小嶺忠敏さん(長崎総合科学大学付属高校サッカー部監督)の訃報に大きなショックに包まれた長崎県のサッカー界。多くの関係者にとって小嶺忠敏さん不在の中で迎える初めての大会となるが、今年も素晴らしい戦いを見せてくれることを期待したい。

なお今大会はコロナ感染対策のため、1月13日に「コロナ感染拡大により、今大会は完全無観客試合」が決定した。保護者の方も入場できないので注意をお願いしたい。

reported by 藤原裕久

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ