【コラム:勝手に蹴りやがれ】思いが尽きることはない
6日間、練習場に足を運び、週末の試合を取材する。そんな働き方を夢見て東京の出版社を辞め、フリーランスになって新潟に移り住んだのが、10年前のことでした。
なぜ新潟なのかというと、出版社時代にサッカー専門誌の配属となり、最初に担当したのがアルビレックス新潟だったからです。2004年、J1昇格の熱狂真っただ中での、圧倒的な刷り込みでした。
この10年間、チームが良いときも、そうでないときも、光に照らされる面、光が差してくる方を、ひたすら追い続けてきました。それは同時に、光に照らされない面を見ることであり、光を見失いそうになりながらも、もがき、あがき続けることでした。
新潟11年目を迎える今年、働き方が大きく変わることになりました。節目となる2019年2月、この『ニイガタフットボールプレス』を開設します。6日間、練習場に足を運び、週末の試合を取材し、伝える働き方、生き方を、これからも続けたいからです。
ここ数年、チームの低迷に合わせるように、寄稿する機会が減り続けています。日々、現場に足を運ぶ身として、伝えたいことがたくさんあるにもかかわらず。
『ニイガタフットボールプレス』は、源泉掛け流しばりに尽きない思い、書き場のない思いの丈を、存分に書きつけるWEBマガジンです。開設にあたっては、「はじめ方」、「つづけ方」とともに、「たたみ方」についても質問、アドバイスをいただきました。現場に日参し、発信し続ける作業に覚悟を持って臨むためです。
もちろん、早々に店じまいするつもりはありません。というか、ほとんどまだ開店してもいないですし。
屋根を葺(ふ)き、壁のペンキを塗り、棚を打ちつけながらの開店です。「営業中」の看板を掲げております。何はともあれ今シーズン、無我夢中で走り抜こうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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