【高知キャンプリポート⑧】33番目の戦士
2月9日(金)くもり
■ユーティリティーと技術でアピール
高知キャンプの初日から参加している、新潟経営大学4年、DF新井直人選手の新加入内定が発表されました。今シーズン、チームで33人目の選手となります。
新井選手は右サイドバックをメインに、ボランチ、CB、さらには左サイドバックと、ユーティリティー性を発揮。それを支えるのが、左右両足で正確にボールを扱う技術の高さと、戦術理解の深さです。
「プロになるという夢を実現できていうれしい。J1昇格のために力を出し切りたい」という新井選手。昨年も新潟のトレーニングに参加し、トレーニングゲームで練習生の自分にも声援を送ってくれるサポーターに感動したそうです。
3月に大学卒業を控え、今回の高知キャンプは、プロの道に進む最終選考といえるものでした。「手応えは、まだまだ感じていません。他の選手がスタメン争いをしている中で、自分にはプロ契約を取るプレッシャーがあって、(キャンプの)入り方が違う難しさがありました」という新井選手ですが、キャンプのここまでの高いプレー水準からすれば、これからがいっそう楽しみになります。日本人選手はもちろん、ブラジル人選手とも積極的にコミュニケーションを取り、日に日に深まる意思疎通が、ピッチでのコンビネーションに反映されてもいます。
キャンプ序盤、初めてセットプレーのトレーニングが行われたときのこと。ひと通りキッカー候補がボールを蹴ったあと、片渕浩一郎監督の「他に蹴りたいやつはいるか?」の問いかけにキッカーを志願したのが、他ならぬ新井選手でした。「これまでもキッカーを務めてきて、右足だけではなく、左足でも蹴る自信がありました。名乗り出ない理由は、ありませんでした」という積極性も、プロへの道を切り開くための重要な力になったはずです。
アルビのユニフォームに身を包み、ピッチに立つための競争が、今から始まりました。チームをいっそう活気づかせるアピールに期待しましょう!
[新井直人 ARAI Naoto] 1996年10月7日生まれ、東京都出身。北沢キッカーズ、FC渋谷、実践学園高から新潟経営大へ。DF。背番号32。
reported by 大中祐二