ニイガタフットボールプレス

【レビュー】カターレ富山戦を終えて

【試合情報】
本日14時から行われたトレーニングゲームのカターレ富山戦(45分×3本)は、新フォーメーションの4-1-4-1にチャレンジ。田中達也選手の今キャンプ初ゴールで先制しましたが、2本目、3本目に失点して逆転負け。改善するための課題が見つかりました。

■トレーニングゲーム/●1-2カターレ富山
1本目:1-0
2本目:0-1
3本目:0-1
得点者(新潟のみ):田中達也(1本目18分)
■場所/春野総合運動公園陸上競技場

【GAME SUMMARY】

新フォーメーションの4-1-4-1にチャレンジした富山戦は、45分×3本で行われました。

さすがのポジショニングで、キャンプのトレーニングゲーム初ゴールを挙げた田中達也選手。

1本目は2列目の左アウトサイドで先発した本間至恩選手の積極的な仕掛けなどで主導権を握ると、18分、加藤大選手の右CKをパウロン選手がヘディング。こぼれ球を拾ったマサル選手のクロスを、ゴール正面でフリーになった田中達也選手が頭で流し込み、先制に成功しました。39分には達也選手、至恩選手、マサル選手と細かくパスがつながり、左の渡邊泰基選手のクロスに対し、ニアに飛び込んだレオナルド選手が決定機を作ります。

1本目に先発し、計70分を無失点に抑えた田口潤人選手。「チャレンジする試合なので、“うまくいかない場面がある”という心の準備があった」

しかし徐々に4-1-4-1のアンカー横を使われ始め、被シュートが増えていきました。決定的に崩されたというより、イージーミスから流れを悪くしたのは、大きな反省点でしょう。そして互いにメンバーを代えながらの2本目終了間際、CKから同点に追いつかれました。

3本目に3トップの右ウイングとしてプレーしたサムエル・サントス選手。クロスから、何度も決定機を作っていました

3本目は矢野貴章選手を中心に、右にサムエル・サントス選手、左にフランシス選手という推進力のある3トップに。サムエル選手の右クロスから、7分、22分とフランシス選手、24分に貴章選手が決定機を迎えますが決め切れません。逆に36分、自陣でバックパスをカットされ、失点。1-2のまま試合は終了しました。

135分の中に見つかった課題は、より良い戦いのための貴重な手がかり。オフ明けの明後日から、またトレーニングを通し、チームにフィードバックされます。

【コメント】~カターレ富山戦を終えて~

片渕浩一郎監督

「1回、2回練習しただけで内容を変えられるほど、サッカーは簡単ではありません。今日、(新布陣の4-1-4-1を)やれて良かった。私もあえて、ピッチサイドで静観させてもらいました。うまく行かなかった原因が、選手たちの中に入ってこないと、意味がないので。またトレーニングでフィードバックしていきたいと思います。

選手たちは“守備がはまらない”というのを言っていて、先制してリードしているのに、表情が良くなかったところもありました。はめるだけなら、マンツーマンにすればいい。途中、4-4-2に戻そうか、というのもありましたが、それではチャレンジする意味がないので。スタッフに、“このまま続けていい?”と了解を得て、2本目、3本目も4-1-4-1でやりました。

チームとして失点ゼロに抑えたい。守備のところは、継続して取り組む必要があります。失点に至るところの修正が必要ですが、サッカーの失点は、フィギュアスケートのトリプルアクセルで転倒したというような、はっきりした失敗とは違います。いろいろなものが重なって、失点になる。“問題はこれだ”と決めつけず、いろいろなところを改善していきます」

大武峻選手コメント

「新しいトライをして2日しか経っていないというのを考慮しても、攻撃の時の立ち位置やボールの動かし方、守備のプレッシャーの掛け方など、まだまだ課題があることが分かりました。試合が終わって、すぐにどうすればいいか話し合っているし、クリアになっています。この布陣が機能するようになれば、前に人数が多く掛けられる分、攻撃にバリエーションを出せる。トライし始めて、すぐにうまく行く方が逆にすごい話だし、一つのオプションにできるよう、しっかり取り組んでいきます。

個人的には、去年よりも良い状態でキャンプを行えています。成長している手応えがあります。今年の自分たちがつなごうとするというスカウトを他のチームがした時、前からプレッシャーを掛けられる。その時、しっかり戦えるように突き詰めていきたいです」

reported by 大中祐二

ニイガタフットボールプレスとは

アルビレックス新潟を取材して18年目のライター、大中祐二による応援メディアです。アルビの練習場に日参し、週末の試合を取材する日々を過ごしたあと、2021年2月からは、愛媛の今治を新たな拠点に、リモートワークのアプローチを駆使して取材と発信を続けています。

モットーは、チームが良いときもそうでないときも、光に照らされる面、光が差してくる方を追い続けることです。

主な内容としては、

・“このゲーム”をさまざまなアングルから考察する ~プレビュー、レビュー~
・離れていてもファミリーの1人として ~選手、監督・スタッフインタビュー「Voice of the Pitch」~
・長年のアルビ取材を通して培った人脈をフル活用 ~OB、識者と語り尽くす「頼もう、感想戦!」~
・源泉掛け流しのように思いの丈を存分に書きつける ~コラム「勝手に蹴りやがれ」~

J1昇格を目指すチームとともに、シーズンを駆け抜けます!

 

大中祐二(おおなか ゆうじ)
1969年生まれ。愛媛県出身。相撲専門誌、サッカー専門誌を経て、2009年にフリーランスとなる。サッカー専門誌時代の2002年ワールドカップは、韓国ラウンドを取材。04年、アルビレックス新潟の担当となる。フリーに転身した09年からは新潟に移住し、アルビレックス新潟の練習場に足を運んで、週末の試合を取材する日々を送る。21年、故郷の愛媛に戻り、活動を続けている。

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