ニイガタフットボールプレス

【第12節・山口戦コメント】加藤大選手「受け手をよく見てパスを出せた」カウエ選手「継続することで、願う順位に行ける」

高木善朗選手コメント

「一人一人が理解してプレーすれば、ボールは動く」

――吉永監督の下、初勝利を収めることができました。

「4戦引き分けできていて、もし勝っていなければ、『5試合未勝利』となっていたところが、勝ったことによって『6試合負けなし』というポジティブな受け止め方ができます。今日はホームで、たくさんのファンの方に来ていただいた中で、勝てて本当によかったです」

――特に前半、山口に狙っていることをほぼやらせなかった印象です。

「一人一人が戦術を理解してプレーすれば、簡単にやられることはないし、ボールもすごく動くというのを、みんな再確認できたと思います。欲を言えば、もっと点を取りたかったですが」

――その中で自分の仕事は何を意識していましたか。

「チームでボールを前進させるために、間、間で受けてターンして、ボールを運びながら展開していくことです。そこは良かったと思います。ただ、自分にもチャンスがありながら点を取れなかったのは残念です。でも、今日はチームが勝てたことが何よりです」

――ハードワークは当然ですが、チームの戦い方にメリハリがありました。

「そこは監督の意向で、“もっとこうしてほしい”というのはチーム全体に伝わってきています。楽に、という表現が正しいかは分かりませんが、シンプルにプレーするところはプレーして、自分たちから状況を難しくしてしまわないというのは、今日良かったところだと思います。無理をし過ぎる選手がいたら、ピッチ内で声を掛けられていますし。今日の試合を、しっかり次につなげられれば。どういうチームと対戦しても、今日のようにできれば、と思います」

戸嶋祥郎選手コメント

「どこに入っても、しっかりプレーできるように」

――6試合ぶりの先発が右サイドバック。しかも途中で左サイドバックに変わりました。

「右サイドバックで先発することに関しては、ほぼ初めてでした。立ち位置という面で、状況を難しくしてしまったかな、という反省があります。前半、ある程度チームが押し込んだ時間帯には、それなりのプレーができたかもしれませんが、逆に苦しい時間帯でチームの力になれなかったのが悔しいです。

その結果、左サイドバックに回されたと思ってもいますし。自分のサイドから相手が来ていて、苦労しているからサイドを入れ替えようと監督は判断されたと思うので。それは正直、ポジティブとはいいがたいチェンジだととらえています。

今のままでは、チームが勝ちを重ねていく力になるのは厳しいと思います。90分、コンディションもクオリティーも維持してプレーできるようにならないといけない。今、自分でもどのポジションで出るか、正直分からない。どこでもやるイメージは、今日、試合をやってみて改めてできました。サイドハーフ、ボランチ、サイドバックと、どこに入ってもしっかりプレーできるように準備したいと思います」

――左サイドバックに回ったのが、仮に積極的な意味合いではなかったとしても、ネガティブなままプレーしたわけではないはずです。

「もちろん悔しさはありましたが、自分としても対応に苦労していた部分もあったので。左に回してもらって、ありがたいという一面もありました」

――守備から攻撃というところで、左に回ってから相手の田中パウロ淳一選手が股下を抜こうとしたパスをカットして、そこから持ち上がってのクロスで高木善朗選手、渡邊凌磨選手の決定機につなげたプレーもありました。

「僕も、あの場面は相手もほぼノーチャンスという状況に追い込んで守備できたと思うんですが、ワンツーとか、ダブルタッチが入ると入れ替わられていたかもしれない。前半、佐々木(匠)選手に股下を抜かれて、そのイメージもあった。そういうこちらの対応を見てプレーを変える選手もいるし、田中選手もそれだけの技術を持った選手だと思います。山勘が当たったところはある。サイドハーフであれば、まだ後ろにカバーがいるのでそういう判断、プレーでもいいと思いますが、サイドバックであれば、マインドを少し修正しないといけないと感じています」

カウエ選手コメント

「継続することで、願う順位に行ける」

――吉永監督が就任して初勝利となりました。

「僕たちはやるべきことをずっと継続してやってきました。その積み重ねを示すことができました。チームが成長していく過程でいろいろなことが起こりますが、最初から間違った道を走っているわけではないと思っています」

――効果的なインターセプトが非常に多かったと思います。

「チームのやり方として、前から取りに行けるときは行くことになっています。自分は相手ゴールにより近い位置でボールを奪う感覚をもともと持っていて、チームがオーガナイズされていれば、“ここは後ろを気にせずにボールを取りに行ける”という状況も出てくるんです。そういう意味で、ボールを取りに行きやすくなっていると感じています」

――奪うだけでなく、そこからスペースを使うのか、足下でパスをつないでプレスをはがすのか、チームに一体感がありました。

「サッカーでは同じプレーは起こらないですから、なかなか比べるのは難しいですが、今、我々がやろうとしているのは細かいスペースでもトライしよう、ということです。それを今日はうまく表現することができました。ですが、サッカーは相手のあるもので、この数試合を振り返っても、今日のようなトライをするのが難しい相手、状況もあったし、そういう場合は違うサッカーをしなければならない。そうした柔軟性は、リーグを戦っていく上で当然、必要になってきます」

――先制点に結びついたシュートは。

「みなさん、僕はパスしかしないと思っているかもしれませんが、年齢を重ね、経験を積んで成長することによって、チームが勝つためにシュートを選択するようにもなったし、それによって勝利に関わることができてよかったです。無回転シュートだったか? 自分では分かりません。思い切りシュートを打って、その後はよく見えず、気づいたらレオが押し込んでいました(笑)」

――状況を考えると、チームとして地に足を着けて、上を目指していくための、大きな勝利になったのでは。

「これまでも、もっと上に行けるチャンスが何試合もありました。本当は、僕たちはもっともっと上の順位、トップを走っていてもおかしくないチームです。ここから、さらに一つになることを忘れずにやる必要があります。それが継続できれば、僕たちが願っている順位に行けると信じています」

reported by 大中祐二

ニイガタフットボールプレスとは

アルビレックス新潟を取材して18年目のライター、大中祐二による応援メディアです。アルビの練習場に日参し、週末の試合を取材する日々を過ごしたあと、2021年2月からは、愛媛の今治を新たな拠点に、リモートワークのアプローチを駆使して取材と発信を続けています。

モットーは、チームが良いときもそうでないときも、光に照らされる面、光が差してくる方を追い続けることです。

主な内容としては、

・“このゲーム”をさまざまなアングルから考察する ~プレビュー、レビュー~
・離れていてもファミリーの1人として ~選手、監督・スタッフインタビュー「Voice of the Pitch」~
・長年のアルビ取材を通して培った人脈をフル活用 ~OB、識者と語り尽くす「頼もう、感想戦!」~
・源泉掛け流しのように思いの丈を存分に書きつける ~コラム「勝手に蹴りやがれ」~

J1昇格を目指すチームとともに、シーズンを駆け抜けます!

 

大中祐二(おおなか ゆうじ)
1969年生まれ。愛媛県出身。相撲専門誌、サッカー専門誌を経て、2009年にフリーランスとなる。サッカー専門誌時代の2002年ワールドカップは、韓国ラウンドを取材。04年、アルビレックス新潟の担当となる。フリーに転身した09年からは新潟に移住し、アルビレックス新潟の練習場に足を運んで、週末の試合を取材する日々を送る。21年、故郷の愛媛に戻り、活動を続けている。

【過去1週間に掲載した記事】

4/21
4/20

ご購読方法

3STEPで簡単登録!

  1. お客様情報のご登録

    まずは簡単無料登録!
    必要な情報はメールアドレスだけ!

  2. コンテンツ、決済方法の選択

    豊富なお支払い方法! クレジットカード、キャリア決済も対応!

  3. コンテンツの購読完了!

    お手続き完了後、コンテンツ内の有料記事がすぐに全て読める!

無料会員登録

支払い方法ごとの詳細

各お支払い方法ごとに、詳しいお申し込み方法と閲覧期間の説明ページをご用意しました。下記リンクから、お進みください。

タグマ!とは

スポーツ、カルチャー、エンタメ。好きなジャンルをとことん読めるWEBマガジン

Push7リアルタイム更新通知に対応!記事更新をお手元の端末へダイレクト通知。気になる話題がいち早く!

前のページ

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ