ニイガタフットボールプレス

【対談】~前編~北川ひかる&イ・ヒョギョン「お互いの課題と長所が、ちょうどうまく噛み合うんです」

同じ1997年生まれで、ルームメイトでもあるアルビレックス新潟レディースの北川ひかる選手とイ・ヒョギョン選手。チームに新鮮な力を注入する2人の息の合ったトークを、2回に分けてお届けします!

■良い守備から良い攻撃へ、自信を持って

――現在、なでしこリーグカップ1部を戦っているアルビレックス新潟レディースは、次の月曜、7月15日の海の日に、新発田市五十公野公園陸上競技場で日テレ・ベレーザと対戦します

予選最終節で、チームはAグループ3位。準決勝進出のためには日テレに3点差以上で勝利し、2位のノジマステラ神奈川相模原がAC長野パルセイロ・レディースに敗れることが条件になります。

北川ひかる選手「勝つことを目標に、その一戦に臨むというのは、私たちが毎試合やっていることです。そこは変わらないし、もちろん他力ではあるんですけど、準決勝に勝ち上がる可能性があるわけだから、なおさら勝たないといけない。ベレーザに勝たなければ、可能性があってもそれを生かすこともできないですから」

イ・ヒョギョン選手「ひかるが言うように、可能性があるわけだから、自分たちがやるべきことをやれば、運も味方するかな、と思います」

ひかる選手「えーと、言いたいのは、毎日の準備が大事、ということだよね?」

ヒョギョン選手「そうそう。通訳、ありがとう(笑)」

ひかる選手「どういたしまして(笑)。毎日ちゃんと頑張っていれば、いい結果が出る、ってヒョギョンは言いたいんだよね」

ヒョギョン「そうそう、そういうこと!」

――ベレーザは非常に手強い相手です。

ヒョギョン選手「一人一人、本当にテクニックがあって、実力がります。常に頭を動かしながらプレーしないといけないです。ボーっとしている暇はない。ベレーザはただうまいだけじゃなく、頭を使いながらサッカーをするチームなので、私たちも予測しながら、準備しながらやらないと絶対に勝てない相手です」

ひかる選手「代表が半分くらいいるというだけでも分かりますけど、個人の能力が高いし、その上に一体感、チーム力がある。簡単な試合にはならないです。でも今シーズン、私たちはベレーザに勝っているので(リーグ第5節○3-2)、戦い方を考えながら、90分で勝ち切れたらいいと思います」

――勝つチャンスを、どうつかみたいですか?

ひかる選手「プレッシャーを掛けてミスを誘うプレーは狙い目だと思います。いい守備から、いい攻撃のいうのがカギかな、と」

ヒョギョン選手「ボールをどこで奪うかを決めてしっかりプレッシャーを掛ければ、チャンスになると思います。守るときは11人全員で守備をすれば、簡単に失点もしないし。そこがポイントです」

――ベレーザはボールを動かす力のあるチームですが、恐がらずに向かっていく、と。

ヒョギョン選手「一発で取ろうとするんじゃなくて、少しずつパスコースを切っていけば、ボールを取れると思います」

――リーグカップの予選を戦いながら、チームはどう成長してきましたか?

ヒョギョン選手「守備の立場から見ると、みんなパスコースを切れるようになってきたし、プレッシャーにも行けるし、ディフェンスラインもそろうようになっているし、成長しています。チームでやることをみんな理解して、自信を持って守れています」

ひかる選手「確かに良くなってきているし、一体感も増していると思うけど、でもまだまだかな。私はもっと成長できるチームだと思うし、その気持ちの方が強いです。最後の最後で失点したり、逆にチャンスがたくさんあるのに決め切れなかったり。そういうところが良くなれば、もっといい勝ち方ができると思う」

ヒョギョン選手「確かに、この前のAC長野戦も残り10分ちょっとというところで失点したし、リーグカップ予選2節のノジマ戦は逆転負け(●1-2)。本当に悔しくて、もっともっとやらないといけないと感じました」

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