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ニイガタフットボールプレス

【レビュー】~プレナスなでしこリーグ1部・第13節ジェフユナイテッド市原・千葉戦~「思いを力に変える」

■プレナスなでしこ1部・第13節/△1-1ジェフL
■キックオフ/9月23日(月・祝)13:00
■場所/新潟市陸上競技場
■入場者数/1,094人
■天候/曇、強風、気温/30.9℃、湿度/64%
■ピッチ/全面良芝、乾燥

【メンバー】
[新潟L]GK1平尾知佳、DF6左山桃子、16イ・ヒョギョン、3中村楓(45+1分OUT)、18松原志歩、MF27児玉桂子、5川村優理、29千野七海(69分OUT)、24北川ひかる、14瀧澤莉央(76分OUT)、FW10上尾野辺めぐみ、SUB GK21高橋智子、MF7園田瑞貴(76分IN)、11佐伯彩(69分IN)、15阪口萌乃、20山谷瑠香、FW8大石沙弥香、17石淵萌実(45+1分IN)、監督:奥山達之

[ジェフL]GK21船田麻友、DF15市瀬千里(77分OUT)、4千野晶子、3林香奈絵、2上野紗稀、MF10鴨川実歩(60分OUT)、8瀬戸口梢、14曽根七海(67分OUT)、9山崎円美、FW7成宮唯、22大滝麻未、SUB GK27山根恵理奈、DF5若林美里(77分IN)、13田中真理子、MF6西川彩華(67分IN)、FW11小澤寛(60分IN)、20千葉玲海菜、監督:藤井奈々

[審判]主審:坊園真琴、副審:栗山俊佑、田中悠哉、第4の審判員:永井翼

【警告・退場】〈新潟L〉6左山桃子(68分、反スポーツ)、〈ジェフL〉なし

【得点者】〈新潟L〉29千野七海(20分)、〈ジェフL〉22大滝麻未(69分)

■強い風の中で状況をコントロール

勝ち点2差で追っていたジェフユナイテッド市原・千葉戦後。鋭いクロスから千野七海選手のゴールをアシストした北川ひかる選手は、声を詰まらせました。「先制したからこそ勝ち切りたかったし、前節、大敗したこともあって勝ち切りたかった。本当に悔しいです」。

勝てば順位が入れ替わり、暫定的に3位に浮上することができた直接対決のジェフL戦は、優勝争いに食い込むために、是が非でも勝ちたい試合でした。そして強風、蒸し暑さという台風の影響の中、先制に成功したからこそ、北川選手の言葉の通り物にしたい、物にしなければならない一戦でした。

試合に臨む布陣は、メンバー発表のポジションとは異なり、4バックは右から松原志歩選手、イ・ヒョギョン選手、中村楓選手、北川ひかる選手、ボランチは右が川村優理選手、左が先月、ドイツのボルシア・メンヒェングラードバッハから3年半ぶりにアルビレックス新潟レディースに復帰した児玉桂子選手が入り、中盤2列目は右から、3年目で初先発となった千野七海選手、上尾野辺めぐみ選手、瀧澤莉央選手、そして左山桃子選手が1トップの4-2-3-1となりました。

ロングボールを蹴っても押し戻される強風とあって、風下の前半は辛抱の時間が続きました。とはいえ、チームはただ耐えるのではなく、足下でボールをつなぎながら、機を見て左山選手の高さを生かしたポストプレーからチャンスの糸口をつかもうとしていました。オフサイドになりましたが、18分、ヒョギョン選手の自陣からのボールを左山選手が相手に競り勝って落とし、3列目から飛び出してきた川村選手が受けた場面は、ジェフLの高いディフェンスラインの背後を脅かす狙いが表れていました。

■チームのスピリットを表すことば

背後を狙うもう一つのルートが、サイドハーフ、サイドバックの推進力を生かしたサイド攻撃でした。スピーディーかつダイナミックにゴールに向かう姿勢が実を結んだのが20分。左を突破した北川選手のクロスを、逆サイドから詰めた千野選手が右足で合わせて先制に成功します。

「昨日、ひかるさんのクロスからシュート練習を繰り返していて。その通りになりました」という千野選手は、25分にも左山選手のポストプレーから右サイドを突破。そのクロスに、ファーサイドで瀧澤選手が詰めますが、これは惜しくも合いませんでした。

ジェフLにシュートらしいシュートを許さず、うまく状況をコントロールしながら、あと少しでハーフタイムという前半アディショナルタイムにアクシデントが起こります。右サイドから押し込んできたジェフLの攻撃に対応する中で、中村選手が左ひざを負傷。左山選手をセンターバックに下げ、石淵萌実選手を1トップに入れる形で、後半に臨むことになりました。

FW起用時の左山選手の武器が、高さを生かしたポストプレーだとすれば、石淵選手は走力を生かした背後への抜け出しで、攻撃を活性化させました。59分には北川選手のクロスに飛び込み、逆サイドに流れたボールを拾った千野選手のクロスに再びゴール前に飛び込んだシーンには、スタンドからの声援が一段と大きくなっていました。

しかし69分、自陣左サイドで与えたFKを、ファーサイドで大滝麻未選手に頭で合わされ、追いつかれます。これが後半最初のシュートであり、結果的に唯一のシュートでした。

千野選手に代わって佐伯彩選手、瀧澤選手に代わって園田瑞貴選手が両サイドハーフに入り、パワーが再注入されたチームは、攻撃のギアを上げ、ジェフLを押し込みます。終盤、CKのチャンスも続きました。が、勝ち越しゴールは奪えず。1-1のまま試合は終了しました。

5試合を残し、勝ち点20のアルビレックス新潟レディースは5位のまま。首位を行く浦和レッドダイヤモンズレディースとの勝ち点差は、10と開きました。

しかし試合後、上尾野辺選手の言葉が、チームのスピリットを何よりも物語っていました。

「結果は付いてきませんでしたが、私たちはそれで落ち込むようなチームではないです。またここからしっかり切り替えて、次の試合に向かっていきます」

この試合のベンチメンバーは、リーグが中断するまで先発を張ってきた実力者ばかり。競争が、いかに活発かがうかがえます。さらに、試合メンバーに食い込もうとする選手たちの存在も、間違いなくチームのエネルギーです。

悔しい思いを力に変え、一丸となって、次節、2位の日テレ・ベレーザ戦に臨みます。

reported by 大中祐二

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