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ニイガタフットボールプレス

【コラム:勝手に蹴りやがれ】「シーズンを表す一文字について考える」

■来年、チームは大きく舵を切る

僕たちは、活断層の上に生きる。それが、このシーズンに得た感覚である。

数字上は静かだったかもしれない。J1昇格争いに絡めず、J3降格の危機に巻き込まれたわけでもない。

だが、実相は異なる。流動的で不安定。それは、変化し、成長するプロセスなのかもしれない。けれどもそれを判断するには、俯瞰(ふかん)し、客観するための、一定の時間の経過が必要だ。

変わること。流転すること。それはいまに始まった話ではない。

2年前、勝って降格した甲府戦について思い出してほしい。2017年11月18日、デンカビッグスワンでヴァンフォーレ甲府に1-0で勝利し、J2降格が決まった、あの試合について。そのとき、プレーした選手たちについて。

先発に名を連ねたのは、次の11人だった。GK大谷幸輝、DF小泉慶、富澤清太郎、ソン・ジュフン、堀米悠斗、MF磯村亮太、加藤大、ホニ、小川佳純、山崎亮平、FW河田篤秀。サブメンバーはGK守田達弥、DF大野和成、矢野貴章、MF酒井宣福、ロメロ・フランク、FWドウグラス・タンキ、富山貴光。

このうち、昨日、NACK5スタジアム大宮でプレーしたのは。いま、アルビレックス新潟に所属しているのは。たった2年前の話である。たった2年前。

変わるのは自然なことだ。そこに是非はない。変化はときに断層を生む。が、これもまた、一概には是非を問えない。

今シーズン起こったさまざまな出来事は、ひょっとすると断層を生むことになるかもしれない。だからこそこの一文字、「継」を思う。継ぐ、つなぐ、つむいでいく。いま、そのことを考える。

最終節を前に、来シーズン、スペイン人のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督が就任することが発表された。オランダ人フランツ・ファン・バルコム監督以来の外国人指揮官だ。

2020年、チームは大きくその舵(かじ)を切る。そのとき、つなぎ、つむいでいく、継ぐべき人々。主役のひとりが、いま、この文章を読んでくださっている、アルビをずっと応援し続けるみなさんのことである。

8月、東京でのトークイベントで触れた、魯迅の『故郷』の中の、「希望」のはなしを、いま、また思う。希望はもともとあるともいえないし、ないともいえない。それは地上の道のようなもので、歩く人が多くなれば、やがてそれは道になる。

reported by 大中祐二

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