【聖籠ノート】「明日に向かって」
■貴章選手に聞いておきたかったこと
2019年シーズン最終節、V・ファーレン長崎戦から一夜明け、今朝は聖籠のクラブハウスでミーティングがありました。これで、今季のチームの活動は終了。ですが、「シーズンが終わった感じが、まだしない」という矢野貴章選手の気持ちは、僕たちの気持ちでもあります。
「実感があるような、ないような。でも、ミーティングで来年の話も出たんですけど、『その中に、おれはもういないんだなあ』と思うと、やっぱりさびしい気持ちになりますね」
「今後は、まだ決まっていないです」という35歳の貴章選手が契約満了になったということは、現役を続ける意志の表れでもあります。新潟での8年半。柏レイソル、フライブルク、名古屋グランパスでの日々。それらをトータルしたものの先に、貴章選手の明日があります。その時間軸には、昨日の試合で76分、シルビーニョ選手と交代してビッグスワンのピッチに立ってからの一秒一秒が、刻み込まれています。
「本当にすばらしい雰囲気、すばらしいスタジアムで。『ああ、今日が最後なんだなあ』というのがあったし、試合が来れば当たり前のようにプレーしていましたけど、決して当たり前じゃない。特別なんだというのを、改めて感じました」
それは僕たちも同じです。ビッグスワンのピッチを全力で駆ける貴章選手。その姿は特別なんだと、改めて感じたのです。
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