ニイガタフットボールプレス

【インタビュー】~2年目のジャンプ 新井直人~(第1回)

キャンプ中にプロ契約を勝ち取り、それから2週間後の開幕戦で先発デビュー。2試合目にはプロ初ゴールを決め、CB、両サイドバックで、大いなる可能性を示した。2020年、マルチな才能の飛躍の予感は強まるばかりだ。

■ミスを恐れず、前へ

――プロ2年目のシーズンが、いよいよ始まります。すばらしい数字を残した昨年ですが、終盤、試合に絡めなくなりました。その悔しさが、新たなエネルギーに変わっていると思います。

「そうですね」

――ところで昨年の最終節、柏レイソルのオルンガ選手が8ゴール。得点王となったレオナルド選手に1点差まで迫ると同時に、直人選手の恩師のひとりである野口幸司さんがベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)時代に打ち立てた、Jリーグの1試合最多得点記録を抜いてしまいました。

「野口さんは、確か5得点だったんですよね?(1995年サントリーシリーズ第13節鹿島アントラーズ戦でマーク) それはもう、仕方がないです。記録は、いつか抜かれるものですから」

――あのとき、新潟ベンチに情報は入っていたんですか? 『オルンガ選手がバンバン点を取ってるから、レオナルド選手に取らせないと!』的な。

「いや、何もなかったです。試合が終わってオルンガ選手の得点数を聞いてびっくりしました。ベンチメンバーは、『レオも1点取ったし、得点王、絶対に行けるっしょ』みたいな雰囲気でしたから」

――シーズン中、恩師である野口さんに連絡したことは?

「電話だったり、メールだったり、ちょくちょくしてました。いろいろアドバイスをいただいたんですけど、特に響いたのは、CBじゃなくて右サイドバックで出始めた夏ごろに言われたことです。僕のプレーがおとなしすぎると、野口さんに言われました。

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