ニイガタフットボールプレス

【インタビュー】~教えて、アルベルト監督!(5)~「ミステル/mister」

2020年のチームをもっと楽しく、もっと愛着を持って応援するために。サッカーにまつわるスペイン流の用語や表現を、をアルベルト監督にうかがいます。第5 回はずばり、監督を表す「ミステル」について。

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■私がここに来た理由

――今回のインタビューの最後に、「ミステル/mister」について教えてください。英語のミスターをスペイン語読みしたミステルは、スペインサッカーの文脈で監督を指しますが、アルベルト監督がプロのトップチームを指揮するのは、今回が初めてです。これまでは、主にチームダイレクターとして仕事をしてこられましたが、両者にはどのような違いがありますか?

「ダイレクターというポジションは、より広い視野を持ちながら、才能ある選手を発掘し、彼らが成長する環境を整えるというのが重要です。チームの監督は、そこから育ってきた良い選手をひとつのチームにまとめ上げ、レベルアップさせつつ、チームの完成度をより高める。そういう違いがあります」

――30年以上におよぶこれまでのサッカー界でのキャリアにおいて、このタイミングでプロクラブのトップチームの監督に就かれたというのが、とても興味深いです。

「私はとても幸運です。サッカーの世界で仕事をしようと常に願い、トップレベルの環境で仕事をできているからです。すばらしい人々に囲まれて、さまざまなポジションで仕事をしてきました。

今回、プロのレベルで監督をする新たなチャレンジをするにあたって、まず重要だったのは、どの国でチャレンジするかでした。私はこれまでも、敬意を持って仕事をすることを大切にしてきました。この新たなチャレンジにおいても、そういう価値観を持った人々と仕事をしたいというのがあった。

私は日本が謙虚で、人々が互いに敬意を払う精神を持ちながら生活する国だということを知っていました。そして実際ここに来て、それが正しかったということを感じています。ここで仕事ができることを、とてもうれしく思っています。

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