【Voice of the Pitch】「ポジティブな競争が力を与えてくれる」~エウ・ガヴィラン・フィジカルコーチインタビュー・第4回~
今季のチームづくりは、アルベルト監督、オスカル・コーチ、そしてエウ・フィジカルコーチの共同作業を通し、スペインの流儀で立体的に進められています。選手が最高のパフォーマンスを発揮するために重要な意味を持つフィジカルコンディションを、リーグが中断しているいま、どのように育むか。エウ・フィジコに聞きます。
■ひとりひとりに向き合って
――高知キャンプのフィジカルトレーニングで印象的だったのが、重いウエイトやゴムチューブを使ったパワー系のサーキットトレーニングがなかったことです。
「ウエイトを使ったトレーニングは、ジムでやっていました。
ウエイトを使うか、使わないか、ということではないんです。重要なのはバランスで、フィジカルトレーニングで鍛えたものすべてが、ピッチ上でのパフォーマンスとなって発揮されなければなりません。
重いウエイトを持ち上げられるようになることが目的じゃない。サッカー選手はピッチの中でどのような動き、パワーを必要としているか理解した上で、何を、どう鍛えるかなんです。
試合中、選手は長めのダッシュをするだけではありません。短いダッシュを連続させる場面もあるし、走るのではなく、休む場面もある。
そういうところまで計算、コントロールして、ピッチの中でのパフォーマンスを向上させるために、ジムトレーニングも行います。もちろん、ウエイトを使うこともあります。
どのタイミングで、体のどこを、どのくらい鍛えるのか。フィジカルトレーニングは、バランスを考えて行うものです」
(残り 1496文字/全文: 2138文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ