【不屈の季節】~本間勲が語る2012年~Vol.1「辛うじてつながっていた糸が、ぷつんと切れてバラバラになった。そんな感じでした」
いまこそ、あの1年の激闘をレジェンドが振り返る――。アルビの本質に迫るスペシャルインタビューが始まります。第1弾は、ミスターアルビレックス、本間勲スクールコーチが語る2012年。最後の最後に大逆転してJ1残留を果たしたシーズンを、チームは、どのように戦い抜いたのでしょうか。
■選手もスタッフも入れ替わって
――最終節に神戸、G大阪を抜いて、劇的なJ1残留を決めた2012年シーズン。語っていただくのはミスターアルビレックス、本間勲スクールコーチです。これまで、事あるごとに何度もうかがったテーマではありますが……。
「ホントですよ。過去の記事を引っ張り出してくればいいんじゃないですか?」
――そこを何とか、あらためて。
「もう忘れましたよ」
――前回、このテーマで別媒体向けにインタビューしたのが栃木SC時代で、そのときも、その「もう忘れましたよ」を聞きました。
「でしょ? もうね、40近いんでね。記憶がね……」
――思い出してください。2012年、一気に白髪が増えた年ですよ。当時は染められていましたけど。
「今はもうね、染めても追いつかない。だから染めるの、やめました。ありのままの自分でいよう、と」
――どうにか、記憶の糸をたぐり寄せていただけると……。
「いいですよ。でも、事実とだいぶ違っているかもしれないですよ。都合のいいように記憶を書き換えちゃってて」
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