ニイガタフットボールプレス

【不屈の季節】~本間勲が語る2012年~ Vol.5「小さいことの積み重ねが最後の力になりました」

いまこそ、あの1年の激闘をレジェンドが振り返る――。スペシャルインタビューの第1弾、本間勲スクールコーチによる2012年の証言も、いよいよ完結編。ミスターアルビレックスが当時のチームの一体感、そして難しい状況にある現在のチームへの思いを語ります。

Vol.4はこちら

■練習の雰囲気が重要だった

――2012年は、キャプテンとしてどのようにチームをまとめていましたか?

「みんなの前で発言することも、もちろんありましたけど、しょっちゅうというわけではなかったです。それよりも、何人かで話すことの方が多かった。たとえば試合が終わったあと、キク(菊地直哉、現鳥栖コーチ)と食事しながら『ちょっと、こうしようよ』という感じで。あの年はキク自身、試合になかなか絡めず、苦しくてもどかしいシーズンだったと思います。けど、そういう中でもよく食事に行ってましたね」

――例えば、どのような話が出たのですか?

「そんなに深刻な感じではなかったですけどね。食事しながら、大輔(鈴木大輔、現浦和)と『来週、元気出していくか』、『アップから雰囲気、変えようか』みたいな」

――練習のアップから。

「そう。オフ明けはどうせフィジカルだし、声を出していこうぜ、と。サッカーについてどうこうというのは、あまりなかったです。俺たちは、監督が求めることをやるだけだから。だから、どれだけいい雰囲気でやれるかを考えていました。

(残り 2236文字/全文: 2824文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ