ニイガタフットボールプレス

【聖籠短信】「わが家にて」

■リーグ再開に向け、加速!!

2カ月ぶりに練習取材が再開しました!! 4月16日以来の「聖籠短信」は、デンカビッグスワンスタジアムでのトレーニング風景です。

2カ月前の聖籠では、まだ手袋やネックウォーマー、ニットキャップを着用した選手たちもいましたが、今日のビッグスワンは夏を思わせる晴天。トレーニングの間、ずっとピッチサイドに待機していたスタジアムのスタッフのみなさんが、こまめに散水する光景が印象的でした。

ピッチが濡れてボールが走りやすくなれば、パススピードが上がり、アルベルト監督が推し進めるサッカーの構築につながります。トレーニング前の一度の散水では、じきにピッチは乾いてしまったでしょう。スタッフのみなさんは、トレーニングメニューの切れ間の、ほんのわずかな時間で、手際よく何度も散水していました。

傍らには、チームの池亀修平主務の姿が。トレーニングの進行状況を、スタジアムのスタッフと共有していたのでしょう。スムーズにトレーニングが進んでいくのは、こうした好連係があればこそ。さまざまなサポートがあってチームのトレーニングが成り立っていると、あらためて感じました。

クラブには、聖籠にすばらしいクラブハウスとトレーニングピッチがあります。この施設を十分に活用しながら、さらにリーグの中断期間中、アルベルト監督はビッグスワンでたびたびトレーニングを行ってきました。監督は、その理由を次のように説明しました。

「このスタジアムでトレーニングできることは、私たちにとってとてもプラスになります。チームには新加入選手もいるし、われわれのような新スタッフもいます。ここが、わが家であると感じられるようになることは、必要不可欠なプロセスなんです」

わが家・ビッグスワンで、チームは3日後に迫った第2節ヴァンフォーレ甲府戦に向けて、密度の濃いトレーニングを約2時間。リーグ再開に向けて、さらに熱量を高めていきます!!

プロ20年目の田中達也選手とプロ2年目の岡本將成選手が、コーナー付近に出た縦パスをめぐってバトルを繰り広げます。今日のトレーニングでは従来のハイテンポなビルドアップに加え、背後、縦の意識が強調されていました。2カ月前からの変化です。

背後への浮き球パスを、つま先トラップ一発でコントロールした矢村健選手。98年ワールドカップのベルカンプばり!? の美技の後は、自らシュートではなく、丁寧なマイナスの折り返し。一見、狭いスペースでも背後を取って、クロスからシュート。これをチームは何度も繰り返しトレーニングしていました。

reported by 大中祐二

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