ニイガタフットボールプレス

【レビュー】~明治安田J2第4節・松本山雅FC戦~「論理的かつメカニカルに松本の堅陣を解体する」

■明治安田生命J2第4節/〇1-0松本
■キックオフ/7月11日(土)18:03
■場所/デンカビッグスワンスタジアム
■入場者数/ 3,567人
■天候/曇、気温/25℃、湿度/69%

【メンバー】
[新潟]4-4-2/GK41藤田、DF2新井(84分OUT)、3マウロ、5舞行龍(67分OUT)、50田上、MF20島田、6秋山、11渡邉新、10本間(67分OUT)、FW9ファビオ、19ペドロ・マンジー(57分OUT)、SUB GK1大谷、DF27大本、28早川(67分IN)、31堀米(84分IN)、MF24ロメロ・フランク(57分IN)、33高木(67分IN)、8シルビーニョ、監督:アルベルト

[松本]3-4-2-1:GK16村山、DF2浦田(81分OUT)、15森下、36乾、39高木利、MF6藤田、17塚川(69分OUT)、27鈴木、8杉本(61分OUT)、10セルジーニョ、FW11阪野(69分OUT)、SUB GK1圍、DF3田中、33大野、44服部(81分IN)、MF20アルヴァロ・ロドリゲス(61分IN)、41久保田(69分IN)、FW18高木彰(69分IN)、監督:布啓一郎

[審判]主審:大坪、副審:数原、竹長、第4の審判員:田中

【得点者】〈新潟〉50田上(33分)〈松本〉なし

4-4-2の新潟は前節の先発のうち堀米、ゴンサロ・ゴンザレス、ロメロ・フランク、シルビーニョに代わり、舞行龍、島田、本間、ペドロ・マンジーが先発。舞行龍がゲームキャプテンを務め、マンジーは新潟デビューを果たした。

3-4-2-1でラインを高く保とうとする松本の背後を、速い攻めで脅かす新潟は、32分、島田の右CKから田上が鮮やかなボレーを決めて先制。その後、押し込まれるが、体を張った守備で試合を折り返す。

後半は、松本の反撃をチーム一丸となって跳ね返す構図に。そこには有観客となり、スタンドから拍手で盛り立てるサポーターも含まれた。終盤の松本のパワープレーもしのぎ切り、リーグ再開後初、そしてホーム初の勝利を挙げた。

■さまざまな方法で揺さぶる

ディフェンシブサードとミドルサードの汽水域、とでもいうべきか。機を逃さず、高い位置までラインを押し上げてくる。一糸乱れぬ隊形に、松本の鍛錬のほどが読み取れた。こちらと同じく、コンパクトに戦う構えである。

新潟ボールになると、松本は両ウイングバックが下がって5バックになり、5-4-1で迎撃態勢を取った。だからといってブロックをズルリと下げ、自陣のスペースを埋めて新潟の攻めを窒息させるアプローチではない。むしろ真逆。新潟の攻撃を高い位置で食い止めようとする松本は、アグレッシブだった。

5-4-1で中を締められ、しかも高くラインを上げられると、中盤にはなかなかスペースが見つからない。テンポよくパスを通したいが、うかつに飛び込むわけにもいかない。新潟はてこの原理で、冷静かつ丹念に、松本の陣形を解体しにかかった。

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