観衆508人の衝撃(J論)

ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.小川佳純】~明治安田J2第4節・松本戦~「ボールの動かし方が、よく整理されている」vol.2

ピックアップしたゲームを選りすぐりの論客と語り尽くす新企画。第3弾はリーグ再開後、初勝利となった第4節・松本戦を、小川佳純さんと語り尽くします。現役時代、ゲームを俯瞰(ふかん)して興味深い話を聞かせてくれたズミさん。そこに「監督目線」が加味されて、『なるほど!』とひざを打つこともたびたびな感想戦を、どうぞ。

Vol.1はこちら

■ボランチからのパスの方向は?

――DAZNの中継でハーフタイムや試合後に取り上げられるゲームスタッツ。誰がボールをよく触っているかというデータも、ズミさんはいつも注目していますね。

「そうですね」

――松本戦に関しては、どう見ましたか?

「ボランチがどれだけボールに触れているかが、その試合がうまくいっているかどうかの、ひとつの指針だと僕は思っていて。松本戦のハーフタイムでいえば、舞行龍が一番触っていて、ボランチの島田(譲)君と(秋山)裕紀が続いていました。

舞行龍がボールに触ることが多いのは、チームにとっていいことです。その次にボランチのふたりが来ているところに、サイドに偏ったり、中盤を飛ばしたりするのではなくて、しっかり真ん中を経由したボール回しであることが見て取れます。

ただ、ボランチのパスの方向がどこか、というのも大事で。後ろの舞行龍に戻すバックパスが、どれだけ占めていたのか。

もちろん相手を食いつかせるために、センターバックとボランチでボールを出し入れする動かし方も必要なんだけど、島田君と裕紀がタイミングを逃さず、いかに前の3枚(ファビオ選手、ペドロ・マンジー選手、渡邉新太選手)にパスできたか。あるいはサイドチェンジで斜め前方に出せたか。そこは、パス数のスタッツだけでは分からないんですけれど。

松本戦でのボランチは、まだバックパスが多かったと思うんですよね。前へのパスが増えてくれば、もっと相手陣内に効果的に入り込めるようになるはずです。

舞行龍からはボランチや新太に、角度を付けた斜めのパスがたくさん入っていました。あのグラウンダーのパスを見ていると、舞行龍の良さが本当に良く分かりますよね。ああいうグラウンダーで斜めのパスが、ボランチからファビオやマンジーに入る回数が増えれば、相手の中盤のラインをさらにうまく越えて、チャンスをつくれると思います」

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