ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.小林慶行】~明治安田J2第42節・大宮アルディージャ戦vol.3~「それらの失点は、起こるべくして起こった」

ピックアップしたゲームを選りすぐりの論客と語り尽くす、この企画。2020年最終節・大宮アルディージャ戦の感想戦に登場するのは、かつていぶし銀のボランチとして新潟を支えたヨシユキさんこと、小林慶行さん。「戦術的な話ばかりになったけど、大丈夫かな? だけど、俺も指導者を目指して戦っているところを示したかったから」というヨシユキさんのことば通り、あの完敗も戦術的に整理すれば、2021年のチームが成長するためのヒントがたくさん見つかるんです!

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■大宮が前からボールを取りに来るのなら

――後半早々に喫した2失点目は、3つの原因が重なっていたという慶行さんの分析でした。

「FKから失点した3失点目もそうです。まず、舞行龍が足を滑らせて、マークを外した青木(亮太)にフリーでヘディングシュートを打たれた」

――そうでした。

「そして、そのシュートを藤田(和輝)がキャッチに行きましたが、取りに行く判断で本当によかったのか。はじいた方がよかったのではないか。

さらに藤田がファンブルしたとき、新潟の選手は止まっていたのではないか。どれだけ足を動かして、セカンドボールへの対応、準備ができていたか。

これもまさに3つの原因が重なっての失点なんだけど、客観的に見たらその3つのどれもが、たったひとつでも決定的なピンチにつながり得るものでした。そういうミスが同時に、複数、起こってしまったら、それは失点にもなります。

大宮戦の3失点は、いずれも失点に絡んでいるミスがひとつではないんです。ということは、どこかで食い止められた可能性が高い。本当にもったいないですよね。

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