ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.成岡翔】~明治安田J2第3節・山口戦vol.1~「ラストピース、その名は千葉ちゃん」

ピックアップしたゲームを選りすぐりの論客と語り尽くす、この企画。22年ぶりの開幕3連勝を果たした第3節・山口戦は、成岡翔さんの登場です。「とてもいいサッカーをしている」と、成岡さんの絶賛が止まらない感想戦のvol.1。今季のシームレスなサッカー、そしてチームを進化させる新戦力について、お届けします。

■サッカーに安心感がある

――感想戦、今年もよろしくお願いいたします! さっそくですが、チームはすばらしいスタートを切りました。

「アルビ、いいっすね。とてもいい。去年からのサッカーの継続もあるし、新加入選手がとにかくいい。各ポイント、ポイントで、非常にいい補強ができています。山口戦だけではなく、開幕の北九州戦、2節の長崎戦もDAZNで見ましたが、起用された新加入選手が、それぞれ素晴らしい役割を果たしていました。

アルベルト監督がやりたいサッカーと補強ポイントが、本当によく合致している。まだ開幕して3試合ですが、非常にいい具合にチームが回っています。バシッとはまっていますよね」

――山口戦について、どのような感想を持たれましたか?

「まず感じたのは、やりたいサッカーが非常に明確だということです。それだけチームに浸透している証だし、実際、主導権を握ってサッカーができている時間が長くなっています。

サポーターのみなさんがどう思っているかは分かりませんが、僕はね、もうかなり好きなサッカーですよ(笑)。『いいサッカーだなあ』と安心して試合を見ていられます」

――いつ、どうやって点を取ってくれるのか。見ていて楽しみなサッカーですよね。

「90分通して見通すことができるというか。今までの新潟のサッカーは、攻撃も守備も、それぞれの局面で強度も高く、みんなひたむきにハードワークするんだけれど、サッカー的には『パツン、パツン』と単発だというか。その都度、『うわーっ!』と盛り上がったり、『ああ……』とため息が出たり、それはそれでエキサイティングな試合になるんですけどね。今年は90分を通してしっかり試合を組み立てられている。だから見ていても、無用にはらはらすることがありません(笑)」

――第2節の長崎戦では、後半、本間至恩選手が退場しましたが、高木善朗選手の1点をきっちり守り切り、完封勝利でした。

「今後、対戦する相手が、新潟に対してどういう戦い方をしてくるのかは分かりません。ですが、3試合を見た感じでは、簡単に大崩れする気配はないです。アルベルト監督は相手の対策に力を注ぐというより、自分たちのサッカーを追求するタイプだと思うので、『この戦いが深まっていくんだろうな』と、山口戦を見ていました」

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