ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.成岡翔】~明治安田J2第15節・京都戦vol.1~「試合を見ていて、成岡さんがうれしかったこと」

ピックアップしたゲームを選りすぐりの論客と語り尽くす、この企画。シーズン前半の大一番となった京都戦。悔しい敗戦でしたが、成岡翔さんは今回の90分間に、ポジティブな要素をたくさん見いだしました。負け惜しみではなく、今節がチームが成長する糧になる理由を検証していきます!

■悔しい! でも、ポジティブな要素が

――いやあ、負けちゃいました。

「痛いですよね。結果の話になるんですけど。上位で優勝を争うチームでいるためには、やっぱり連敗は最も避けたいところで。だから今節は引き分けでもよかった。前節、町田に負けた流れをとにかく止めたかったんですが……」

――京都も新潟と同じく2敗なんですけど、連敗ではないですからね。今節、新潟に勝って、10試合負けなしになりました。

「実際、京都もいいサッカーをしていました。曺貴裁監督が今シーズンからチームを率いるようになって、予想通りのサッカーだったし、選手がしっかり表現していると思います。監督がやろうとしているサッカーができているという点では、新潟も同じですね」

――両チームとも目指すサッカーができているからこその、今の順位というわけですね。今回の試合は、交代カードの切り方に違いがありました。そこに、サッカーのスタイルの差が表れたのではないでしょうか。曺貴裁監督は交代カードを積極的に切りながら、強度と運動量をキープしようとしていました。

「京都のサッカーをやる上で、運動量は絶対に欠かせないポイントの一つです。そこをシーズン通して上げていくための取り組みを、普段のトレーニングから積み重ねているはずですが、この試合に関しては大中さんが言うように、即効性を求めてフレッシュな選手を早めに投入していました。それによって、京都は90分を通して自分たちのサッカーをしていたと思います」

――新潟も、自分たちがやろうとすることを完全に封じ込められたわけではないし、崩されたわけでもありませんでした。本当に競り負けた、惜敗でした。

「だからこそ悔しいし、痛いんですよ」

――ああっ!

「選手も、そこはかなり感じていると思います。この試合、行けたな、と。“点を決められた”“守り切れた”というね。自分たちのサッカーをできていた手応えもあるだろうし、余計に悔しいと思いますよ。ただ、この連敗の流れから脱け出すことが、今は一番、大事です。こういう場合、メンタルの部分が大きくなるんですけど。

選手たちが京都戦の結果と内容を、どう捉えているか。いわゆる勝者のメンタリティー、勝っていくためのメンタリティーを発揮したいですね。連敗して、『うわ、まずいな……』と思ってしまうのか、それとも『いやいや、俺たちのサッカーはできているから。今回はこういう結果になったけど、次は勝つよ』というところまで持っていけるのか。シーズンここからを考えると、大きなポイントになってきますね」

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