【Voice of the Pitch】~その背中が教えてくれた~島田譲のストーリー②
選手が築き上げてきた、それぞれのプレースタイル。その背景にはさまざまな出会いがあり、ターニングポイントを経て到達した境地だ。偉大な先輩たちの背中が、たくさんのことを教えてくれた。今季の新潟を、攻守にわたる熱いプレーでチームを盛り立てる島田譲にも、そんなストーリーがある。
■バランスをどう取る?
島田譲がファジアーノ岡山でプロになって3年目。2015年シーズン、チームに岩政大樹がやってきた。島田が鹿島アントラーズユース時代(2006~2008年)、鹿島のトップチームを主力として支えていた、屈強なセンターバック(CB)だ。
鹿島が永い眠りから目を覚ましたのは、島田が高校2年生の2007年のことだ。2002年のリーグカップ優勝以来、タイトルから遠ざかっていた鹿島は、この年、6年ぶりにリーグを制してついに10冠を達成。岩政は当時、圧倒的な空中戦の強さと、考え抜いたポジショニングで守る頭脳派な顔を併せ持つCBとして、獅子奮迅の活躍だった。
岩政は、2013年まで鹿島に在籍し、翌年、タイ・プレミアリーグのBECテロ・サーサナFCへ移籍。そして2015年に、J2の岡山に加入した。
かつての鹿島でのタフなプレーぶりが印象的だった岩政だが、チームメートへ熱心にアドバイスするなど、間近で過ごすようになると、知らなかったところも見えてきた。島田も、ことばをかけられた。
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