【頼もう、感想戦!feat.平澤大輔】~明治安田生命J2リーグ第19節vsブラウブリッツ秋田vol.3~「秋田のまっすぐなサッカーを、新潟がまっすぐ受け止めたから見えてきたものがある」
久々のナイターは、初めてのスタジアムでの、異なるスタイルの相手との対戦。3試合ぶりの勝利は、チームのターニングポイントになりそうです。第19節・秋田戦を、平澤大輔さんと語り尽くします!
■これでいいのだ
――舞行龍選手が警告の累積で出場停止だった秋田戦は、センターバック(CB)に早川史哉選手が入りました。舞行龍選手の身長が185㎝、史哉選手は170㎝ですが、いざ試合が始まると、秋田が多用するロングボールを、史哉選手がしっかりはじき返してくれました。
そこに、アルベルト監督が新潟で実践するサッカーのスタイルが象徴されていると感じました。身長も大事だけれど、ボールテクニックやプレービジョンも同じだけ重要、というところですね。
「試合後、史哉選手も『自分はロングボールが課題だったから、トレーニングで意識して取り組んできたことをプレーで出せてよかった』と話していました。
ただ少し気になったのは、秋田が圧を高めた後半、ビルドアップしようと史哉選手がボールを持ったとき、グッと寄せられて何本か前に大きく蹴らざるを得ないシーンがあったことなんですよ。秋田のプレスの速さ、強さがあったからですが、疲れも出てきて、周りがパスコースを作ってあげられなかった面もあるのかな、と。秋田に押し込まれ、深い位置でボールを持たざるを得なくなった時間帯に、狙われていた印象です」
――後半から入った長身FW(180㎝)の吉田伊吹選手も、史哉選手のところでボールを受けようとしたり、スプリントしてプレスに来たりしていました。
「1回、2回と長いボールを蹴るのは仕方ないにせよ、それが続いた時間帯があった。そこをどう改善するのかは、気になるところです。
それから秋田の18番、吉田選手は良かったですね。試合後の会見で、吉田謙監督はいいお話をたくさんされたんですけど、彼に対しても『日ごろから、人知れず積み上げてきた努力。それが、ピッチで躍動していました』とコメントしていました。監督も、選手それぞれの普段の取り組みをしっかり見ているのだなあ、と感じましたね。
吉田選手も試合後の会見で、『試合に出られない時期が続いて、どうやったら試合に出られるかをコーチに質問したり、たくさん考えた。どうすれば自分の良さを出せるかを見つけて、それを今日、出せた』と話していました」
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