【Voice of the Pitch】~矢村健インタビューvol.2~「最上級の一撃を」
途中交代で今季初出場となった第8節・金沢戦でチームを勝利に導くゴールを挙げると、続く第9節・栃木戦での完璧なバイシクルシュートが4月のJ2月間ベストゴールに。さらに天皇杯2回戦・金沢戦でも2ゴールと、ネットを揺さぶり続けるキングケンが見据えるものは――。
■そのとき何を考え、何を見ていた?
――今季初ゴールとなった金沢戦(第8節○1-0)の得点は、そのプロセスに矢村選手の日々の取り組みが詰まっていたのですね。そしてもちろん、ゴールそのものもすばらしかった。本間至恩選手からのパスを受けてトラップしたときのボールの置き所、シュートのコース、抜群でしたね。
「至恩が相手選手を十分に引きつけてくれたから、とにかくトラップに集中しました。相手にスライディングされて止められないためにも、ボールを内側に置かないことだけを考えて、もしトラップが外に流れたとしても、腰を振れば打てるだろうな、と。そうしたらうまく体の正面に置けて。あとはコースを合わせるだけでした。
シュートを打つときゴールは見ずに感覚でしたけど、前日もしっかりシュート練習をやっていたから、そういう部分も出せたのかなと思います」
――練習したことが試合に出せるというのは、本当にうれしいですね。
「あの場面は、キャンプでサイドバックをやっていたことがいろいろ出ましたね。(藤原)奏哉くんがスパイクを交換するためにピッチの外に出ていて、自分が一時的に右サイドバックに落ちていたところからの流れだったし、サイドバックをやっていたときも、ずっと居残りでシュート練習はやっていたし」
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