ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.平澤大輔】~明治安田生命J2リーグ第25節vsジェフユナイテッド千葉vol.1~「ボール、なかなか回らず」

ハイプレスを受け、スタイルをほとんど出すことができなかった90分。第25節・千葉戦は、今季ここまでで、チームが最も苦しんだ試合の一つでした。フクアリで現地取材した元サッカーマガジン編集長の平澤大輔さんと、大いに語り尽くしました。

■彼らのハイプレス

――全国でたいへんな被害が出ている今回の大雨ですが、東京の状況はどうですか?

「こちらは今、けっこう降っています。今日はこの後、ニッパツでマリノス対大分の取材なんです。予報では試合の時間には上がりそうなんですが、キックオフ直前までかなり激しい雨のようで」

(※今回の感想戦は、15日の午前中に行いました)

――道中含め、取材には十分お気をつけて。

「今回の豪雨では広島対神戸や長崎対山形、山口対金沢、松本対京都が中止になりましたし、今節は他にも栃木対群馬が群馬に新型コロナウイルスの陽性者が出たことで中止になったり、いろいろ全国で大変な状況でした。みなさんへのお見舞いを、冒頭に申し上げます。

それから千葉対新潟では小島亨介選手が、ああいう形で負傷交代。とても心配でしたが、試合後の会見でアルベルト監督が軽症だと教えてくれたので、それはひと安心でした。

この試合を、僕はフクアリに取材に行きました。千葉の矢田旭選手が倒れ込んだ時に、記者席から双眼鏡で見ていたんですけど、頭を押さえた手のひらが血で真っ赤になっていたんです。この場面もとてもびっくりしたし、心配だったのですが、その後、交代となったものの、すぐに立ち上がれて良かったです。

故意ではなかったと思いますが、千葉戦は激しいコンタクトが他にも見られた試合でした」

――ジェフが新潟の選手をタイトにマークして、寄せてきたことも関係していると思います。ジェフは前節の山形戦(第24節●1-3)とは打って変わって、強烈なハイプレスを仕掛けてきました。新潟との試合を見ていて、『あれ? ジェフって山形戦では、こんなに厳しい寄せ方をしていなかったよね?』と思ったり。

「新潟戦の前の、ジェフのオンライン会見に参加させてもらったのですが、まさにそこが一番フォーカスされていました。GKの新井章太選手も、『千葉の選手たちみんなが山形をリスペクトし過ぎていた』という話をしていて。結果的に自陣に引きこもる形になってしまい、前に出て行けなかった、と。

尹晶煥監督も『ボールに対するアプローチが弱かった』という言い方をしていました。そこにフォーカスした結果の、新潟戦でのチームのパフォーマンスだったんじゃないでしょうか。

それから試合の前々日の会見では、サウダーニャ選手が出てきたんですよ」

――はいはい。

「彼はビッグスワンでの試合で千葉デビューを果たしたこともあり(第11節〇2-0)、『次、試合に出たら頑張るよ』とにこやかに話していたんですけど、いざ、ふたを開けてみたら櫻川ソロモン選手が先発でした。これはサッカーマガジンWEBの記事にも書きましたが、櫻川選手が非常に効いていたと思います。素晴らしいプレーでした。オナイウ阿道選手(トゥールーズ)のようになるんじゃないかと思うくらいの、大物感がありました」

■アキト依存症にご用心

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