ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.成岡翔】~明治安田J2第26節・相模原戦vol.1~「注目したのはサイドの攻防!」

リーグ再開後の初勝利を挙げた第26節・相模原戦を、成岡翔さんと語り尽くします。逆転で勝点3を積み上げたこの試合。戦いの細部にめをこらすと、新潟の攻撃サッカーがさらに進化する予感がどんどん膨らみます!!

■ピッチの中でうまく判断できていた

――今回の対戦相手である相模原は21位とはいえ、決して侮ることのできない相手でした。

「夏に選手が8人、入ってきて、サッカーがガラッと変わった印象がありました。どういう試合になるのか、僕も興味深く見る一戦になりましたね」

――リーグが再開する前に、相模原を視察する機会があったそうですね。

「たまたま自宅の近くで藤枝MYFCと相模原の練習試合があったんです。それを見ることができました」

――どちらも縁のあるチームですね。

「藤枝は監督が変わった直後で(7月12日に須藤大輔監督が就任)、相模原も多くの選手が入ってきたばかり。いろいろ注目ポイントがありました。

中でも相模原の新加入選手には、以前から気になっている成岡輝瑠選手がいましたからね。清水でのプレーを中継映像では見ていましたが、実際に見て、やっぱりいい選手だと感心しました」

――翔さんは、成岡選手と血縁関係にあるわけではないんですよね?

「そうですね。ただ2、3年前に、高校時代(藤枝東高)に体育を教わっていた先生からSNS上で連絡をいただいたんですよ。『今、務めている高校に、同じ成岡という名字でサッカーをやっている選手がいて、年代別の代表に入ったり頑張っているから、何かひと言アドバイスをもらえないか』と。それが成岡選手を知るきっかけでした。ただ、そのときはプレーを見たこともなかったですし、アドバイスらしいアドバイスはできなかったですけど」

――どういう言葉を送ったんですか?

「代表では本当にいろいろな経験ができるから、たくさんのことを吸収しながら頑張ってください、という感じのことですね。それで清水のユースに成岡選手がいることを知って、去年から清水のトップでも試合に出るようになって。実際にプレーを見ると、めちゃめちゃ好きなタイプの選手でした。だから、ずっと気になる存在だったんです」

――新潟との試合でも、成岡選手のプレーもすばらしかったです。相模原の戦い自体が積極的でしたよね。その兆しは、藤枝との練習試合でもあったのですか?

「すでに見えていましたね。3バックを基本にしつつ、守るときは後ろが5枚になるシステムなんですけど、攻撃になると両ワイドがかなり高い位置に入って、逆に今度は前線が5枚になるようなやり方で。前に人数を掛けて攻めたいという狙いが、すごく伝わってきました。

守備から攻撃につなげる存在として、成岡選手など補強した選手がどんどんボールを動かしながら運んでいく。そんなシーンが、藤枝との練習試合でも多く見られました。だから相模原は、厚く守りつつ、攻める意志が明確なサッカーへと変わりつつあると感じました」

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