【頼もう、感想戦!feat.小川佳純】~第29節・モンテディオ山形~vol.3「攻める力の現在地」
今季初の逆転負けを喫し、磐田、京都との差が広がった第29節・山形戦を、小川佳純さんと語り尽くします。ズミさんの「気になる」を徹底的に検証する今回。アクシデントのような失点ではなく、山形の狙い通りに崩された手痛い黒星に、危機感が募ります。2021年シーズンの正念場です。
■それを繰り返せば何が起こる?
――現在の新潟は、ボールを保持しながら攻めるサッカーで、不用意にボールを失うわけにはいきません。だからといって、リスクを負わなければ相手の組織を崩すのは難しい。勇気を持って走り、サポートする姿勢が今こそ必要だというのが、ここまでのズミさんのお話です。
「サイドの高い位置までボールを運べてはいます。そこで無理なら、やり直すことはもちろん構いません。でも崩すアイディアや連係が乏しくてボールを下げたり横パスをするばかりでは、ゴール前を守る相手のセンターバック(CB)は全く怖くないと思うんですよね。危険なところにボールも人も入ってこないわけだから。CB2人はポジションを崩すことなく、同じところで体の向きを変えながら、『谷口海斗選手だけ気にしていれば大丈夫だ』という感覚なんじゃないかな。
だけど新潟の選手がCBとサイドバックの間にランニングするだけで、誰かがカバーに行かなければならなくなるし、ゴール前の状況も変わってくる。相手のCBを釣り出したり、サイドバックやボランチを引かせたり、そういう動きをやってないわけではないのだけれど、もっと必要です。
実際、チームが良かったときは、それができていましたから。例えば左サイドで(本間)至恩がボールを持ったら、ゴメス(堀米悠斗選手)やボランチがどんどんインナーラップを仕掛ける、といったように」
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