【頼もう、感想戦!feat.成岡翔】~明治安田J2第31節・甲府戦vol.2~「非ドリブラーによるドリブル論」
後半アディショナルタイムにロメロ・フランク選手が決勝点を挙げた第31節・甲府戦。ディレイ観戦だった成岡翔さんも、思わず鳥肌が立った劇的な勝利が照らし出す、アルビが進むべき道のりは!?
■三戸選手って、左利きですよね?
――甲府戦におけるアルベルト監督の選手起用のポイントの一つが、右に三戸舜介選手、左に本間至恩選手と、両ウイングにドリブラーを先発させたことです。
この組み合わせは、エコパでの悔しい敗戦となった磐田戦(第21節●2-3)以来で、5バック化して鋭い速攻を仕掛けてくるチームに対して、アルベルト監督は両ウイングを張らせる戦いを挑みたい狙いが伝わってきます。
エコパでの試合は前半の内に3失点してゲームが壊れ、右ウイングの三戸選手も前半だけで交代してしまったため、そのプラン、狙いをほとんど実感できませんでしたが、甲府戦での両ウイングのパフォーマンス、働きぶりはいかがでしたか?
「2人とも強みはドリブルで仕掛けることですが、最終ラインの5枚の1人をはがせば、1枚ずつずれてくる現象が起こります。いかに5枚をかいくぐってゴールに迫るか、スペースを空けるための一つの方法ですよね。
三戸選手も至恩も、アタッキングサードで積極的にカットインしていたのが、とりわけ印象的でした。縦に仕掛けるだけでなく、カットインする選択肢があることによって、ディフェンスはかなり守りづらかったと思います。
その上で、甲府戦では2人がカットインした後の周りの選手の動きが際立ちました。カットインすれば相手がどこに引っ張られ、どこにスペースができるのか。そこに他の選手がどう動けば、相手がさらに引っ張られるのか。狙いを共有しながらプレーできていると感じましたね。
そういう場面を何度もつくりたくて、2人のウイングを使ったのかな、と思いながら試合を見ていました。三戸選手って左利きですよね?」
――いや、右利きなんですよ。
「ほんとに? めっちゃ左利きっぽいんだけど。ボールの持ち方とか。左足で自然にボールを持っていたし、右からカットインすれば左足でシュートを打つ流れになりますよね」
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