【コラム】ピッチの中のきざし
アルビレックス新潟レディースにとって、WEリーグでの初勝利となった9月26日の第3節EL埼玉戦。ビッグスワンの記者席から「歴史のはじまり」を目撃して感じたのは、確かなきざしでした。
■苦しみながらつかんだ初勝利
およそ半年ぶりに新潟を訪れたのは、9月終わりのこと。アルビレックス新潟が劇的な勝利を収めたヴァンフォーレ甲府戦を取材した翌日も、僕はデンカビッグスワンスタジアムの記者席からピッチを見詰め続けていました。
繰り広げられていたのは、アルビレックス新潟レディースと、ちふれASエルフェン埼玉との一戦。ついに始まったプロリーグ、WEリーグの第3節です。
新潟Lはここまで1分け1敗。EL埼玉戦での選手たちの動きを見ても、開幕直前にチーム内に新型コロナウイルスの感染者が複数出て、活動を一時期、休止せざるを得なかった影響が、やはりあるように映りました。
チームは攻守のバランス、ポジショニングに苦しんでいるようでした。「相手は両サイドにスペースができる。そこを突くために上尾野辺(めぐみ)を前目に置いた」(村松大介監督)というダイヤモンド型の中盤で攻めに出ます。しかし相手ボールになると、逆に中盤のスペースを使われることもたびたびでした。
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