【Voice of the Pitch】~田上大地インタビューvol.2~「前を向く」
インサイドにポジションを取り、大胆にアクションを起こしてゴール前に入っていく。鋭いロングスローで、強烈な直接FKで相手ゴールに迫る。ゴールの予感を濃厚に漂わせるサイドバックに、今こそ話を聞きたい。今季、なかなか出場機会がなかった間、どのような思いで取り組んできたのかを知ることは、今季残された試合を戦う大きなヒントになるはずです。
■声を掛ける
――サイドバックでプレーする田上選手の魅力の一つが、ゴール前に入っていって得点に絡むプレーです。一方で、仕掛けることはボールを失うリスクも伴います。そのバランス、積極性を失わないポイントはどこにありますか?
「今のチームのやり方として、ボランチ2枚が残ってくれています。それが、自分が思い切って行ける理由の一つです。そこにセンターバック(CB)2枚、場合によっては右サイドバックの(藤原)奏哉も合わせて後ろは5枚になる。ボールを失っても、リスクは管理できていると思います。
特にユズくん(島田譲選手)がバランスをうまく取ってくれていて。ボランチ2枚が残る分、サイドバックの自分が出ていく必要性もあります。自分が上がっても、後ろの選手がしっかり埋めてくれる。そういう信頼関係があるので、ボールを失うことを恐れずに上がることができています。『行けるときは、行っていいよ』という声も掛けられるし」
――信頼関係は、とても大事ですね。
「後ろをまったく気にしていないわけではないですよ(笑)。でも、逆サイドからクロスが上がってきそうな雰囲気のときには、ほとんど迷うことなくゴール前に入っていけてます」
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