【Voice of the Pitch】~鈴木孝司インタビューvol.4~「考えながらサッカーをする」
ただゴールを陥れるだけではない。試合の流れを読み、たくみにプレーを変えながらチームを勝利に導く抜群の感覚を持つ。サッカーの本質を知るストライカーにとって、新たにアルビレックスの一員となり、昇格のために力を尽くし続けた2021年は、どのようなシーズンだったのだろうか。
■「昇格」までの距離
――第34節の長崎戦(△1-1)。今から思えば、1-0で迎えた34分に相手DFが退場シーンが、今シーズンで最も昇格に近づいた瞬間だったのではないかという気持ちもあります。だからこそ、そこからの残り60分は大いに反省し、教訓にしなければなりません。
「思うのはやっぱり、チームの共通理解が足りなかったということです。監督も、このまま1-0で終わるのではなくて、もう1点取ろうと言っていましたが、その加減が難しかった。点をガンガン取りに行くのか、ボールを回しながら相手が出てきたらしたたかに取りに行くのかはっきりしなかったし、守備も前から行くのか、あるいはセットしてカウンターを狙いに行くのか、明確にできませんでした。
だったら、ピッチの中で誰かがリーダーシップを取らなければならなかったのに、それもできませんでした。だから選手それぞれが、それぞれ考えながらサッカーをした結果、バラバラになってしまいました」
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